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東大首席→官僚→弁護士…山口真由が輝かしい経歴のウラで抱えていた苦悩。「勉強ばかりしてつまらないやつだな」と言われたことも

日刊SPA! / 2024年12月27日 15時52分

――ちなみに、自分が苦手だと思っていたことが、実はそうでもなかったといった経験はありますか?

山口:コメンテーターや大学の教授をしていますが、もともと「話すこと」が得意ではないと思っていました。今も「話すのが早すぎる」と言われることがありますが、最初から苦手だと決めつけずに挑戦し続けたおかげで、こうしてテレビでもの仕事をいただけています。不安があっても挑戦してみると、案外うまくいくこともありますので、失敗を恐れずに挑戦するマインドセットが成長には必要だと思いますよ。

◆自分流のモチベーションで楽しく生き抜こう

――本書では「完璧主義が自分を苦しめる」と述べられていますが、SNSの普及で他人と比較しやすくなり、完璧主義が増えているように感じます。そこで、現代社会で完璧にこだわりすぎず目標に向かって努力するためのコツを教えてください。

山口:「自己肯定感を高めるためには、内発的動機づけのモチベーションはよく、外発的動機づけのモチベーションはだめ」と言われることがありますが、私は基本的に「~~しなきゃ」「~~したほうがいい」といった外発的モチベーションで生きています。義務感で動いていると言っても過言ではありませんが、それでも十分に幸せです。テレビ出演の際、トピックについて義務感で調べていますが、結果的に楽しんでいることも普通にあります。

――自分に合ったライフスタイルを見つけることが大切だと?

山口:そうです。SNSで他人と比較して精神的に参ってしまう人もいると聞きますが、私はむしろ他人と比べることを生きがいにしています。今でもエスカレーターで人と並んだ時に「この人より早く上りたい!」と思いますし、レジでも「この人より早く精算してもらいたい」なんて考えていますから(笑)。

また、私には子どもがいますが、どれだけ内発的動機づけを大切にしても、幼稚園や学校などの社会に入れば、運動会や学業の成績などあらゆる競争に晒されるんです。もちろん内発的動機づけも大切ですが、その考えに縛られる必要はないと思うんです。あまりがんじがらめになると辛くなりますしね。

それに、内発的動機づけで動いて自己肯定感を高めた先に何があるんでしょうか。よく瞑想がよいとか言われますが、私の場合、その時間を読書に使う方がよっぽど有意義です。自分に合ったモチベーションの上げ方を見つけて、それに従って生きればいいんですよ。

<取材・文/ 西脇章太(にげば企画)>

【山口真由】
1983年、北海道生まれ。’06年、大学卒業後に財務省入省。法律事務所勤務を経て、ハーバード大学ロースクールに留学。帰国後、東京大学大学院博士課程を修了し、’21年、信州大学特任教授に就任

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