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「“義理の父親”と一緒にお風呂に入れば?」10歳のとき性的虐待を受けた女性。実の母親に打ち明けた結果…衝撃の一言

日刊SPA! / 2024年12月31日 15時53分

 話を聞いてくれるだけでいい、そんな気持ちはここでも実らなかった。「おじさんとも、そういうことしてくれる?」「お父さんが羨ましいな~、なんちゃって」といった心ないコメントやダイレクトメールが届き、精神的にいよいよ本当に追い詰められたという。

「このままではどうにもならず、信頼できそうな人だと思って相談したのが当時の担任の先生でした。女性の先生で、初めて私の話の一つ一つを受け入れてくれた人です。学校のいじめのこと、継父の虐待のこと、母が味方じゃないこと……。『あなたは何も悪くない』と力強く言ってくれたことが何よりの救いでした」

◆児童相談所の担当者からのセクハラ発言も

 先生はその後、児童相談所に報告。その後担当者が来て学校で面談をしたという。

「40代くらいの男性が来たのですが、ここでも『新しいお父さんにイヤらしいなことされたんでしょう?』とニタニタしながら言われました。そのあと、児童相談所に報告したことがお母さんにもなぜかバレて『あんた、余計な事ベラベラと喋って!』とビンタされヒステリックに……。こんな目にばかり遭うのはやっぱり私が悪いんだ、と引き戻されてしまいました」

 味方を探して、なんとか見つけた相談相手にまでセクハラ発言をされ、さらに精神的に追い込まれてしまったumiさん。それでも「担任の先生は味方でいてくれたので、『わかってくれる人が一人いるだけでこんなに救わるのか』とも思えました」と話した。

◆命の恩人との出会いがすべてを変えた

 そんな命の恩人となった担任の先生は、その年度で異動となったが、中学3年生の先生にも情報が共有された。さらに高校生になった際にも、その先生からの引継ぎがなされたという。

「信頼できる人に出会うことはとても難しいです。私と同じように苦しんでいる人がいたら、それでも絶対に出会えるから諦めないでいてほしいと伝えたいです。出会うまでに多くの心ない人に会っても、どうか自分のことを責めずに現状を変える希望を持って生きてほしいと思います」

 その後、高校生になってからは性的な被害は落ち着いたものの、愛情のない親との生活は窮屈であることには変わらず、「なんとか高校生までは我慢しよう」と思いながら日々過ごしていたという。

 そして高校卒業後に家を出ることを決意。それ以降も多くのトラブルがあったようだが、現在は家族全員と縁を切り、webデザイナーというやりたい仕事に就いて、恋人とともに支え合って暮らしている。困難が多い人生を歩んできた彼女の話には、困難を強みに変えようとする力強さを感じられた。

取材・文/なっちゃの

【なっちゃの】
会社員兼ライター、30代ワーママ。世の中で起きる人の痛みを書きたく、毒親などインタビュー記事を執筆。

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