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「日本はハイテクの国なのに…」アメリカ人が日本のレストランで“思わず首をかしげた”ものとは

日刊SPA! / 2024年12月31日 8時52分

と、ココイチへ行くと「チキンカツカレー+チーズ」しか頼まないほどの熱狂ファンなのだとか。

奥さまは家の中に揚げ物の匂いが広がるのが嫌いだそうだが、日本で買ってきたココイチのレトルトカレーを作るときは、クリスさんと息子さんのために頑張って、チキンを揚げてお店のカレーを再現してくれるそうだ。そんなときは息子さんとふたりで嬉しくてたまらないという。

ココイチは、自分好みにカレーの辛さやご飯の量、具まで選べる柔軟さ。日本の丁寧なカスタマーサービスがあわさって、アメリカ人に人気があるレストランだ。日本に駐在する軍属を通してアメリカでも人気が高まったという説もある。

苦手な食べ物もいくつかあるそうだが、料理をしてくれた人へ敬意を示して、すすめられたものは必ず最初は食べてみるという。そうしているうちに、苦手意識を克服した食べ物のひとつがニガウリだとか。

◆日本のレストランで首をかしげたものとは?

食事はもちろん伝統文化からポップ音楽、ホラー映画まで大好きだらけの日本だが、クリスさんにとって日本の飲食店でどうしても理解できないものがあるのだそう。

「食堂のテーブルの上に置かれている紙ナプキンは、私にとってちょっとした謎なんです」

紙ナプキン? アメリカのレストランやファストフード店でも置いてあるではないか。

「日本の食堂でケースにさして置かれている紙ナプキンって、薄くてきれいで清潔感があります。でもいざ使ってみるとワックスがかかったようにパリパリで吸収力もあまりなくて、ナプキンとしての役目をはたしてないように思うんです。飲み物をこぼしたときや、手を拭きたいときに役立つ感じがしないんです」

確かにコップの水をこぼしたとき、10枚も20枚も重ねて使わなければ吸いとれない。アメリカのファストフード店にある紙ナプキンのほうが実力は上かもしれない。

日本はハイテクの国で、細かく試行錯誤しながらどんなものでも世界最高品質に仕上げていく。そんな日本で紙ナプキンだけがローテクに映る。ソフトウェアエンジニアという「テクノロジーの世界の住人」であるクリスさんらしい指摘だ。

◆日本の伝統文化の素晴らしさを子どもたちへも伝えたい

日本人女性と結婚し、今では2児の父親でもあるクリスさん。ハーフの子どもたちが自分らしさを深めるきっかけになるように、茶道や剣道など日本の伝統文化をいっしょに体験する時間を大切にしているそうだ。

日本で長年受け継がれてきた素晴らしい伝統やしきたり、そして、その美しい文化や、丁寧な暮らし方を尊敬するクリスさん。最後に穏やかな笑顔でこう語ってくれた。

「日本は世界に誇れる伝統がある国です。その一方で、何かを進化させる能力も高い国です。変化する時代へと適応して、これからも世界に誇れる新しいステージを目指して欲しいと心から願っています!」

<取材・文/トロリオ牧(海外書き人クラブ)>

【トロリオ牧(海外書き人クラブ)】
2001年渡米、ユタ州ウチナー民間大使。アメリカでウェイトレスや保育士などの様々な職種を経験した後、アメリカ政府の仕事に就く。政府職員として17年間務めるがパンデミックをきっかけに「いつ死んでも後悔しない人生」を意識するようになり2023年辞職。RVキャンプやオフローディングを楽しむのが最高の癒しじかん。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員

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