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1万円で購入した“FENDIのマフラー”を買い取りショップへ持ち込んだ結果…TikTok「危険な配信ビジネス」の実態――仰天ニュース傑作選

日刊SPA! / 2025年1月1日 15時44分

 発送元は都内北区。タグやギャランティカード、紙袋もついており、素人には見分けがつかない。

◆“フェンディのマフラー”を買い取りショップに持ち込んでみた

 記者は同商品を大手ブランド買い取りショップへ持ち込んだ。

「申し分けございませんが、こちら買い取りができない商品でございます」

 偽物であることが暗に伝えられた。女性にそのことを報告すると、ブロックされたのか以降、既読マークがつくことはなかった。

◆急増中の“偽ブランド品”ライブ販売

 実は今、こうしたTikTok上での偽ブランド品のライブ販売が猛威を振るっているという。

 中国事情に詳しいライターの広瀬大介氏は言う。

「日本在住の中国人、ベトナム人、フィリピン人などが日本で在庫を持ち、国内で販売するケースと、中国から配信・発送するケースを確認しています。動画投稿とは違い、ライブ配信は終了後に消えるので、アシがつきにくいと思っているのでは。2024年に入って急増している印象です」

◆“毎日4時間のライブ配信で月給20万~30万円”

 実態を探るべく取材を続けると、事情を知る中国人女子留学生が話を聞かせてくれた。

「WeChatの留学生グループに『配信主募集。日本語堪能な人、短期間で高額報酬も可能』という書き込みがあったので連絡したんです。話を聞くと服飾品の販売で、提示されたのは毎日4時間のライブ配信で月給20万~30万円。さらに売れた額の1割が歩合でもらえるそうです。すぐに怪しいと気づき、やりませんでしたが、ちょうどコロナ禍でバイトができずお金に困っていたので、かなり迷いました。友人の中には、応募してやっていた人もいます」

◆リサイクルショップを装った中国系店舗が乱立

 一種の闇バイトと化しているようだが、広瀬氏によると、ライブ配信用のTikTokのアカウント売買も行われているという。

「2024年に入り、アカウント買い取りますという書き込みが増えました。業者の拠点は新大久保にあると在日中国人から聞いたことがあります。リサイクルショップを装い、偽物を扱う中国系店舗がいくつかあるのですが、そこで配信しているようです。2023年10月から水際対策が強化され、偽ブランド品の輸入はかなり厳しくなりましたが、国内在庫については、どうやら大量輸送を請け負う中国系配送業者を使う裏技があるようです」

◆中国版TikTokで流行する「ライブコマース」が持ち込まれた結果

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