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お年玉に「たった3000円?」と言われてイラっ。派遣社員の35歳女性が“年末年始の帰省をヤメた”顛末

日刊SPA! / 2025年1月1日 8時53分

確かに少額かもしれないけれど、こちらが大変な思いをしてお年玉をあげているのにと腹が立って。その子は両親に叱られたものの、もやもやした気持ちが消えることはありませんでした。

その後、それとなく妹に聞いてみると、どうやら親戚同士でも、お年玉の額に差があったようです。そこでみんなで話し合い、小学生2000円、中学生3000円、高校生5000円という相場を決めたと後日妹から連絡があって。計算してみると、合計額は今までより3000円減るものの、まだまだ負担になる額。それに子どもが成長するにつれ、金額は上がる一方なので、余計に費用がかかることになってしまいます」

一足先に帰った杏さんは、その話し合いに参加していなかったと言います。

「みんな我が子にお金がいくらか還元されるため、そのルールでいいと思ったのでしょう。でも、私のように独身だとお年玉をあげるばかりになるので、そこは周りより相場を低い額に設定してもらいたかったのですが……。そもそも話し合いの場にいなかったので、特別ルールを作ってほしいというのはおこがましい話なのかもしれません」

◆翌年から年末年始の過ごし方を変えることに…

杏さんは、思い悩んだ末に翌年から「仕事が忙しい」という理由で、年末年始に帰省するのをやめることにしたのだとか。

「お年玉を減らすための苦肉の策です。ただ両親と妹家族には会いたいので、お正月から時期をずらし2月の休日に帰省することにして。都合さえ合えば、甥と姪に『少し遅れたけれど』とお年玉をあげるつもりです」

もちろん新年の挨拶をするため、叔母の家に行くことも想定しているそう。

「そこに親戚がやって来る可能性も十分に考えられます。もし、いとこの子どもがいたら、お正月ではないので、お小遣いとして1人1000円渡すつもりです。そうすると、6人で合計6000円なのでいつもあげているお年玉の3分の1の出費で済みますから。お年玉ではなくお小遣いの名目ならば少額でも何の問題もないのではないかと思います」

年末年始の出費に頭を悩ませていた杏さん。お正月に帰省せず、いとこの子どもにお年玉をあげないとなると親戚から不満が出るのはわかっていると言います。でも、自分の生活を守るためにはやむをえないと考えているのだとか。ただ親戚付き合いも大事なので、程よい距離感を保ちたいところです。

<取材・文/菜花明芽>

【菜花明芽】
ライター。ゾッとする実録記事を中心に執筆中。カフェでのんびり過ごすことが好き。

―[年末年始の憂鬱]―

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