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酔った上司とタクシーで二人きりに…OLたちの新年会告白――仰天ニュース傑作選

日刊SPA! / 2025年1月2日 15時44分

「とりあえず、自分より先に副社長を自宅まで送らなければいけないと思いました。ところが、副社長の住む市までは知っていたのですが、さすがに住所までは知らなくて」

 焦る戸田さんをよそに、肝心の副社長は助手席で大いびき。道を聞いても寝ぼけて「真っ直ぐ!」としか言わない。

 戸田さんがそうこうしているうちに、タクシーの運転手さんが「もう隣の県に入りましたが大丈夫ですか」と一言。時刻はすでに午前1時をまわっている。戸田さんは副社長を叩き起こし、なんとか自宅まで送り届けることができたという。

「結局、私が帰宅できたのは午前3時過ぎでした。その日はまだ水曜日で。私は通勤に2時間かかるので、5時まで仮眠して、すぐに出社しましたよ。でも案の定、副社長は午後出社でしたけどね」

 出社した副社長は戸田さんを見つけるなり「えっ、ちゃんと出社したの。休んじゃえば良かったのに」と言い放ったそうだ。この事件後、酔った副社長をタクシーに乗せる際には、部長手作りの「副社長専用住所記載カード」をタクシーの運転手に渡すようになったという。

 そもそも課長は、なぜ先に帰ってしまったのだろうか。

「昔、酔った副社長と同乗したことがあるそうなんですが、課長をクラブのお姉ちゃんと間違えてずーっと手を握られたり、膝をさすられたりした苦い過去があったらしいんです(笑)」

 誰も課長を責められない。社員のだれもがそう思っただろう……。とはいえ、戸田さんがホステスと間違えられなくてひと安心だ。

◆上司にお礼メールを送ったはずが、とんでもない誤爆!

 派遣社員として働く田中陽子さん(仮名・30代)にとって、その会社で迎える初めての新年会だった。会合は盛り上がり、良い気分で帰宅したという。

 部長と連絡先を交換していた田中さんは、「今日は楽しかったです。また、よろしくお願いします」とお礼のメールをしてから眠りについた。しかし翌朝、部長へ送ったメールを再確認してみると……。

「今日は楽しかったです。股開いて待ってます」

 とんでもない誤送信だったと判明。その後、どう対処したのか。田中さんが照れくさそうに答える。

「慌てて部長に謝りに行くと、『送ったことが問題ではなく、君の携帯にその言葉がスッと出てくる方が大問題だよ』と爆笑しながら言われてしまいました」

 大事には至らなかったが、酔った状態で上司にメールを送る際は、再々再確認が必要だ。

 ――新年会スルーをはじめ、上司と部下でコミュニケーションをとる機会が減りつつある。しかし、今回紹介したエピソードのような、普段とは異なる上司の姿を飲み会では見ることができるのも確か。たまには参加してみれば、武勇伝のひとつやふたつ生まれるかもしれない。<取材・文/chimi86>

【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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