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「年始に帰省しなきゃ良かった」箱根駅伝を見ながら親族が“偏差値”争い――仰天ニュース傑作選

日刊SPA! / 2025年1月3日 8時44分

 さらにヒートアップした親族は、箱根駅伝を見ながら偏差値の話を始めたのだ。

◆次第に母校の“偏差値”争いに

「こんなに頑張って襷を繋ごうと走っている選手たちを見ながら、よくもこんなくだらないことで喧嘩してるなって、引いてしまうほどでした」

 それは、以下のようなものだった。

「箱根では優勝経験が少ないけど、うちの母校のほうが偏差値が高い!」
「いや、大手への就職率ならうちだ!」
「いやいや、うちの母校のほうが駅伝でも学校としても人気がある!」

 真莉愛さんはその様子を冷ややかな目で見ていたが、伯母の一言でとばっちりを受けることに。

◆東京でネイリストとして働く私は宇宙人

「ギャーギャー騒ぐ酔っぱらいを無視して、おとなしく駅伝を見ていました。すると伯母が急に『あんたは大学に行ってないから私たちの気持ちはわからない』と言い出したんです。

 確かに私は最終学歴が美容の専門学校なので高学歴とは言えません。でも自立してるからいろいろ言われる筋合いはないんですけど」

 真莉愛さんは「言い返してもしょうがない」と笑ってごまかしていたというが、伯母は嫌味を言い続けた。その話題に他の親族も乗ってきたのだ。

「その伯母は父の姉なんですが、今どき古すぎるくらいに学歴主義。いとこもその教育を受けているので同じような価値観なんです。

 だから『大学も出ないで東京でネイリストなんかやって将来どうするの?』と口々に言うんです。伯母やいとこからしたら、ネイルサロンで働く私は宇宙人みたいなもんなんでしょう(笑)」

◆不毛な争いが続く…

 2日の往路、3日の復路、両日ともに不毛な会話がずっと続いていたそうだ。

「誰かしらが母校でマウント取ったり、嫌味を言ったり、箱根駅伝をゆっくり見ることができませんでした。地元をバカにするわけではないけど、親族はみんな考えが古くて情弱なんですよ。

 たとえば、専門卒でネイリスト=安月給みたいに思われているけど、正社員だし指名が入ればちゃんとバックがもらえる。地元企業で働く従兄弟の2倍は収入があると思う。でも、いちいち言うのも面倒くさいから従兄弟を持ち上げて黙っておきましたけど」

◆実家に帰るのは正月じゃなくていい

 来年以降は彼氏の有無にかかわらず「わざわざ帰省したくないです」と、真莉愛さんはキッパリ言い放った。

「親族間では、職業や結婚とか、そういうマウントの取り合いが一生続くんだと思います。たまに親の顔は見たいけど、別にお正月である必要はないので」

 せっかく時間をかけて帰省しても、ストレスしか溜まらないのであれば意味がない。最後に真莉愛さんは「実は“自粛で帰省できない”っていう建前があってホッとしていました。そう思う人は、意外に多いのかもしれません」と語った。

<取材・文/吉沢さりぃ>

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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