北関東をドライブ中に“地元ナンバー”の車が急接近。“あおり運転”をストップさせた夫の機転とは？

「夫は安全運転で、車間距離は十分に取っていました。そんな夫の運転に安心しながら、ドライブを楽しんでいたんです」

　しかし、山道を走っていた時、後方から“地元ナンバー”の車が接近してきたという。道幅は狭くカーブが多い場所で、追い越し禁止の道路。島田さんの車にぴったりとついてきた。そして、クラクションを鳴らしてきたそうだ。

「あおり運転をされているのは分かっていました。でも夫は冷静に運転を続け、スピードを上げることはありませんでした」

　10分ほど経った頃、“交差点”に差しかかった。すると、青信号にもかかわらず、夫が一時停止したのだ。青山さんは「どうしたの？」と思わず尋ねたという。

　青山さんは、「冷静を装いながら、やっぱり夫も気が動転しているのかもしれない」と、“この時”は思ったそうだ。

◆赤信号で相手とオサラバ

「そのおかげで、私たちはその車とお別れできました。夫がうまく機転をきかせたんです」

　夫は一時停止をして、信号が赤に変わるタイミングを見計らって右折。一方、相手は赤信号に捕まり、動けなくなったのだ。その後は追ってこなかった。

「もしも夫が慌てて進んでいたら、その車は私たちの車にずっと張りついたままだったかもしれません」

　こうして、島田さん夫婦はあおり運転から逃れられたようだ。

＜取材・文／chimi86＞

【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。