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トー横・病み界隈に“居場所”を求めた23歳女性が踏み出した一歩「欲望に忠実な人間なので(笑)」

日刊SPA! / 2025年1月22日 15時51分

——そこからは、順調でしたか?

モメたん:いえ。せっかく勉強をして学校に入ったのですが、1年くらい通って休学しました。それまではちゃんと休まず通っていたのですが、精神を病んでしまって入院することに……。結局、看護学校は休学になってしまったので戻りづらかった。でも、思い返せば17歳くらいから精神的におかしかったって思う。

◆“病み界隈”との意外な出合い

——たとえば、どういう部分が普通ではなかったと思いますか?

モメたん:すごくストレスを感じた時に、SNSで『死にたい』っていう投稿をしたんです。それまで、そんな感覚になったことがなかったから、自分にとってはすごくつらい状況で。でも、そのつぶやきに、意外といいねが付いたんですよね。それで、いいねを付けてくれた人の投稿を見にいってみると、ほかにもみんな同じようにつぶやいていて驚きました(苦笑)。そうしたら、“自分だけじゃないんだ”って、逆にはげまされたんです。

——そのアカウントは、学校の友達とか身近な人とはつながっていない匿名だったのですか?

モメたん:そうですね。病み垢って呼ばれているサブ垢で投稿していました。病み垢でつながった女の子とも会ったことがあります。でも全然、普通の会話でしたよ(笑)。

——高校を卒業してから気持ち的には大丈夫でしたか?

モメたん:いえ。うつ病になったきっかけが家庭環境だったから、一度、家からは離れておばあちゃんがいる岡山にいたのです。岡山には看護学校を休学していた1年間いたのですが、田舎だし退屈でしたね。治療目的でいったのに、良くならなくて。それで自殺未遂みたいなことをしてしまったんです……。その話を東京に住んでいる友達にしたら、『そんなことするくらいだったら、戻っておいでよ』って言われて。それでまた上京しました。

◆トー横に流れついて…

——トー横ではどういう風に過ごしていましたか?

モメたん:女の子だけではなくて、おじさんとかもいたんですよね。女の子の間で『ピル配りおじさん』と呼ばれている人がいて、不安で焦っている子に、1000円でアフターピルを売ってくれていた。遊びに行くようになってどんどん顔見知りが増えていく感じで、私はよく路上飲みをしていました。

——路上飲みとは?

モメたん:ストロングゼロをストローで飲むんですよ。そうやって仲間で集まって飲んだり騒いだりするのが楽しかった。トー横は結構、年齢の幅が広くて、家出してきている10代の子もすごく多かった。私は数カ月間、毎日のように通っていたけれど、毎日同じ子がいるわけではなかった。歌舞伎町のネカフェで寝泊まりしている子や、ホテルを泊まり歩いている子とか。みんなトー横に行けば会えるから、連絡先も交換したりしなかった。

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