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現役ホステスが見た、夜の街で横行する“上納システム”の実態。「イヤだ」と泣く女性を無理矢理…

日刊SPA! / 2025年1月26日 15時53分

「あいつ天井を見上げたままひと声も発さないんだよ」「マグロだな、あれは」と言って、彼はケタケタと笑いました。声もあげずにじっと耐えた彼女のことを想像すると「怖かっただろうな」と思います。それを笑って話すお爺ちゃんに心底ゾッとしました。

 ブヨブヨに太ったお爺ちゃんにここまでしてやったのに、そのうえマグロだなんだと私のようなどうでもいいホステスにまで言いふらされるなんて悲惨です。

◆のべつくまなしに消費し続けるおっさんへ

 彼女が自ら志願してハワイまでついて行ったのか、はたまた、ママに背中を蹴られて無理矢理飛行機に搭乗させられたのかは知りません。ただ、まだ右も左もわかっていないようないたいけな素人さんほど、都合よく動いてくれる“コマ”として使われてしまいがちなのは確かです。

 そういう業界です。今は雑誌やSNS等で有名キャバ嬢さんが活躍していらっしゃるおかげか、夜の街に生息する我々の様な女にも市民権が与えられつつあるようですが、雑誌やSNS等で目にするようなキラキラな世界とは、実態が大きくかけ離れています。ましてや、憧れの目で見られていいようなものでは全くありません。

 上納システムが常態化しているため、そこで長らく遊んでいる男性には、例えば女性を泣かせるようなことをしてしまった場合においても、自身の「加害性」について自覚させることはほぼ不可能。それをあの手この手でいなして、転がすのも腕の見せ所でしょうが。

 常態化した上納システムが及ぼす弊害は大きく、一部の男性にとって女性というものは、我々のような売り物からそうでないものまで区別なく、男性の手によって好き勝手にもみくちゃにしてもよいものである、というとんでもない誤解を生んでいる気がします。

 バストの大きな女性がいたらジロジロ見てもいいし、なんならちょっと触ってみちゃうし、「乾杯オッパイ」などの軽いものからそうでないものまで様々な言葉でからかってもよいのである、という間違った認識があまりにも一般的になりすぎています。

 それはとんでもない誤解です。乳デカ女をからかってもいいのは、サービス料+TAXなど、飲み代の他にバカ高い料金が発生する飲み屋さんで遊ぶ場合のみです。あなたが無遠慮にジロジロ見ているそこの彼女は売り物ではありません。お気を確かに。

◆「イヤだ」と泣かれたときは

「いやよいやよも好きのうち」なんてことは、「いやよ」と言っている本人ではなく、どうせ嫌がられているおじさんが言い出したことなのだろうけれど、イヤにはイヤ以外の意味はありません。ところが、「据え膳食わぬは……」となぜかキリっとした顔で挑んでくるおじさんがあまりにも多すぎます。

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