1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. ネットトレンド

かつて家庭の中心だったビデオテープが、もう再生できなくなる…“家に眠っている思い出”をどうすべき?

日刊SPA! / 2025年1月27日 15時54分

かつて家庭の中心だったビデオテープが、もう再生できなくなる…“家に眠っている思い出”をどうすべき?

製品の保守期間終了のため故障してもメーカーは修理してくれない

 一般的に「2025年問題」といえば、団塊の世代(1947~1949年生まれ)が全員「後期高齢者」になる年で、かつ国民の3人に1人が65歳以上になるため、超高齢化社会に突入する転換期だと捉えられている。
 さらに’25年はトランプ米大統領の就任や、参院選もあり、日本でも世界でも混乱が必至な状況だ。しかし、2025年問題はほかにもある。

 私たちの身近な生活に影響を及ぼしそうなニッチだけど大問題なテーマを紹介しよう!

◆ビデオテープ&デッキが再生不可能になってしまう

 1980年代から1990年代後半まで映像メディアの主役だったVHSビデオが消滅の危機にある。耐用年数や生産終了で今後、再生が困難になるからだ。これがビデオの2025年問題だ。

「ビデオデッキの部品供給はメーカーの企業努力に依存しており、長くて10年。生産終了が’16年なので、’25年でちょうど10年になります。また磁気テープも耐用年数は20年と言われており、劣化で再生できない可能性があります」

 そう語るのは放送機器や映像技術に詳しい小寺信良氏。

「’19年にユネスコなどが文化的価値のある映像の保存について『磁気テープは’25年までにデジタルデータ化されなければ大半が永遠に失われかねない』と警鐘を鳴らしたことがきっかけです」

 ’25年に一斉に視聴不能になるというわけではないが、家にビデオテープが眠っている場合、どうすべきなのか。

「早めにデジタルデータに変換し、クラウドにアップするなどしてアーカイブすべきでしょう」(小寺氏)

◆著作権が他者にあるテープだと業者にダビング依頼することはできない

 こうしたなか、ビデオテープからデジタル化する業者も活況のようだ。同サービスを行うカメラのキタムラの広報担当者は次のように話す。

「最近、需要が増え始めました。’23年より2桁アップでサービスの利用が伸びています。入学式や結婚式のような記念日系のビデオが多いですが、なかには謎のビデオテープが押し入れから出てきて『何が入っているか確かめたい』というケースもあります」

 ちなみに同社では保存状態の良好なテープの場合、店頭受け付けでDVD化の料金は1780円~だ(60分まで)。

 ただし、映画やAVのような著作権が他者にある作品は業者へのダビング依頼はNG。青春時代を共に過ごした思い出のビデオ作品は、脳裏に焼きつけておくしかない!?

【小寺信良氏】
インターネットユーザー協会代表理事。18年間テレビ業界に在籍。放送機器、映像技術、著作権等に精通

取材・文/週刊SPA!編集部 写真/産経新聞社 ピクスタ Dreamsite 写真提供/カメラのキタムラ LINX

―[2025年[日本を襲う大問題]7連発]―

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください