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元ラブホテル従業員が遭遇した“不思議な事件”。「女性のフリをして電話してきた」男性客の目的とは

日刊SPA! / 2025年1月27日 15時52分

元ラブホテル従業員が遭遇した“不思議な事件”。「女性のフリをして電話してきた」男性客の目的とは

※画像はイメージです

 ユニークで豪華なインテリアやテーマルーム、そしてジャグジーやカラオケなどの充実した設備により、非日常感が味わえるラブホテル。胸を高鳴らせ、甘い時間を期待しながら来店する人が多いことだろう。
 そんなラブホテルの退店時、カップル利用の場合は、二人揃って退店するのが一般的だが、“夜のお姉さんのデリバリー”利用の場合は女性だけ先にホテルを後にするケースが多いそうだ。

 今回ご紹介するのは料金未払い事件のエピソード。福岡の繁華街にあるラブホテルで、ベッドメイキングとフロント業務を5年間勤めた天野翔子さん(仮名)の体験談である。

◆料金未払いを防ぐための対策

 ラブホテルのフロント業務で最も集中力を働かせる瞬間は、客の退店時だと天野さんは語る。

「私が勤めていたラブホテルは、部屋に設置された自動精算機で支払う料金後払い制のため、基本的にはお金を支払わないと出入り口の扉が開かないシステムになっています。

 ただ、うちは“夜のお姉さんのデリバリー”での利用が非常に多いので、先に女性が一人で退室することもよくあるため、その場合は電話をもらえば料金支払い前でもフロントから操作をして扉を開けるんです。

 でも料金を踏み倒して逃げられないように、どちらか片方のお客様だけが先に退出すると申し出があった場合、本当に1人だけなのか、それとも実は2人で退出していないかを確認する必要がありました」

 実際に未払いトラブルも少なくなかったため、フロント業務のなかでも退店時のチェックはかなり集中しなければならなかったんだとか。

「また、女性からフロントに『私が先に帰ります』と電話があった際には、『お連れ様に代わっていただけますか?』と伝え、男性に電話口に出てもらって確認。ほかにも、どちらか1人が先に退室した後に、今度はフロントから部屋に電話して在室確認も行っていました」

◆「車に財布を忘れた」と電話

 いつもは料金踏み倒しを防ぐために対策を怠っていなかったというが……。事件が起きたのはとある土曜日のお昼前だったそうだ。

「その日は私が出勤した時点で、すでに満室の状態でとても混雑していました。慌ただしいなかのシフト交代で、前のフロント担当者から業務の引き継ぎを受けたのですが、そのほとんどが“夜のお姉さんのデリバリー”を利用する男性1名のお客様ばかり。

 途中から女性が入室し、そのあとに女性一人が退室していくという状況がひっきりなしに続き、とても慌ただしい日だったんです」

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