満員電車の床に“謎の液体”が流れてきて、車内は悲鳴が響き渡る地獄絵図…「“犯人”は何事もなかったかのように下車」
日刊SPA! / 2025年1月30日 8時52分
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公共交通機関で最も利用者が多いのは電車で、1日の利用者数は全国で数千万人以上にのぼるという。これだけの人が利用していると、なかには「袖振り合うも他生の縁」では片付けられないアクシデントが発生するのもやむなしだろう。今回はそんな電車内での事件を3つ紹介したい。
都内の広告会社に勤めている吉澤秀平さん(仮名・36歳)は、寝ている客に肩を貸したところ嫌な目にあったことがあるという。
◆女性だと思っていた人物の正体は…
「帰宅時に遅い時間の電車に乗って、うたた寝をしていた時のことでした。左の肩に隣の女性の頭が乗ってきたことがあったんです。たぶん20分ぐらい肩を貸していたと思います」
そうして過ごしていると、電車が駅に停車した。
「駅に止まるために減速して、慣性の法則が働いて電車が進行方向とは逆の方向にガタンと傾いたんです。それで女性の頭が自分とは反対方向に振られて、自分の頭も女性のほうに振られて、少し女性に寄りかかる形になったんです」
そのときに、吉澤さんの腹にドスンと重い衝撃が走った。
「かなり強い力で肘打ちをされたんです。『えっ!』と思って見ると、隣に座っていた人物は女性ではなく、40代ぐらいのロン毛の男性でした。ジェンダーレスな格好をした女性だと思い込んでいたんですが……。その男性に『寄りかかるんじゃねえ』という感じで睨まれて……」
こっちはそこそこ長く肩を貸していたのに……と思ったものの、肘打ちされたことと男性だった衝撃で何も言えず、男性が電車を降りていくのをただ見守ることしかできなかったという。
◆席に座るために下車する人の情報をメモしていた
吉澤さんは、もうひとつ電車内でもめたエピソードがあるそうだ。
「自分は神奈川県から都内に出勤しているんですが、いつも席は埋まっていて、立っている乗客もそこそこいる状態なんです。1時間ほど乗っているのでやっぱり座りたいじゃないですか? そこでどうやったら座れるかを考えた末に、毎朝同じ電車に乗って、途中下車する乗客を覚えるという手法をやるようになったんです」
先に下車する人がいたらスマホのメモに残し、それを毎朝見ることで降りる人物を把握していったのだという。
「その手法を実践することで、以前よりも座れるようになったんですよね。それである日、いつものように途中下車する乗客を見つけて、その席の前に立ったんです。座っていた乗客が立ったので『よし座れる』と思いながら、立った乗客を通すために身体を引いた時でした。隣に立っていたスーツ姿の中年女性が斜めに身体を捩じ込んで座ってしまったんです」
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