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「働かずにお金を稼ぐ」ことに心血を注ぐ30代男性の“原体験”「1枚8円の紙やすりを1日に何十回も買った」まさかの理由

日刊SPA! / 2025年1月31日 15時51分

◆金儲けの極意は“防御”にある

山野:本のタイトルには“怪しい金儲け”とありますが、どちらかというと“自衛”に役立ててもらえるような内容も多いのかなと。個人的にも防衛的な考え方がより本質で、その延長にビッグボーナスにつながることもあるという感覚です。

――放送大学に入学して学割を活用する話は、防御策として一番想像しやすかったです。

山野:いま4年生なんですが、ゼロ単位で留年が確定しています。休学を挟めば14年生までいられるので、おすすめです。

――14年生で退学・除籍になる頃にはアラフォーですか……。

山野:翌年度に再入学すれば死ぬまで学生でいることも可能です。最近はラーメン屋でしか使っていないですけどね。以前、中古PC屋の学割で20万円ぐらいのMacを3割引で買っていたら、あからさまにお店の人にイヤな顔をされてしまい……。ある日から「高校生以下の学生のみ」としっかり対策されていました。

――ゼロ単の社会人がリアル店舗で学割を使うのは、やはりちょっと面の皮が厚くないと……。

山野:なんか申し訳ないことしましたね。放送大学って、その世界の権威の先生の講座を1万円くらいで受けられるので。来年は1コマぐらいちゃんと授業を受けようと思っています。

――本書の内容で言うと、携帯の料金プランとポイント還元施策の解説も生活防衛的な意味合いが強いのかなと。

山野:ソフトバンクはアコギなイメージがあったんですが、今は逆に一番クリーンな料金プランを打ち出している印象を受けました。実際にソフトバンクは電気通信事業法が改正されるまで、行政指導を受けるようなことを繰り返していたんですけど。

◆騙しのような手口には「水を掛けたい」

――世の中の裏を読むことで、逆説的に庶民の金や時間を巻き上げる「プチ詐欺」のカラクリが理解できる面はありそうです。

山野:先日、連載で終身保険の解説をしたんですが、これも携帯の料金プランと本質的には同じですね。パンフの1面だけ読むと損しないように見えますが、終身保険って15年以内に解約すると1/3ぐらいの額が絶対に持っていかれる仕組みなんですよね。死亡以外では助けてくれないから、仮にがんで余命宣告を受けてたとしても解約すれば、1/3を持っていかれちゃう。その会社や商品サービスがどこで儲けているかを知るのは、やはり大切だと思います。

――携帯の料金プランなどを読み込むほどのリテラシーは、大半の人が持っていないと思いますが、人為的に操作されたトレンドやブームに敏感な人は最近多いような気がします。

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