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タイに移住した36歳男性が明かす、“食費だけで10万円近い”リアルな生活費「屋台飯はあまり食べなくなった」

日刊SPA! / 2025年2月3日 15時53分

「今はバンコクのオンヌットというエリアで、ワンベッドルームのコンドミニアムを借りて暮らしています。光熱費は季節によって変動しますが、平均すると月に1000バーツ(約4600円)ほどかかります。交通費については、GrabやBTSをよく利用するため、月に2000バーツ(約9200円)ほどですね。また、医療保険は日本のもので毎月1万8000円ほどを支払っています」

◆生活費は最低でも20万円「食費だけで10万円近い」

さらに、タイを訪れた10年前と比べて大きく変わったと感じるのは食費だと話す。

「食費は外食やコンビニを利用することが多いため、酒代も込みで約2万バーツ(約9万2000円)と少し高めです。屋台飯は若い頃によく食べていましたが、最近は年齢や健康を考えてあまり食べなくなりました。ひと昔前であれば、屋台などで食べて地元民に近い生活をすれば『タイは月5万円で生活できる』なんて言われていました。20代の若い人ならそれで満足できるかもしれませんが、私も年齢を重ねるなかでなるべく野菜を多く摂るなど、健康を意識した食生活を心がけるようになりました。そのぶん、食費が上がっています」

他には日用品や嗜好品としてのお酒代、コワーキングスペースの利用料なども含めると、生活費は日本円で最低でも月20万円程度になると語る伊藤さん。たしかに、バンコクは日本と比べて生活コストが抑えられる部分もあるだろうが、嗜好品や外食を多用するスタイルだとそれなりに出費がかさむのだ。

◆物価の高騰で地方に移る日本人の高齢者も

今年でタイ移住5年目となる伊藤さんは、来年以降もビザを更新してタイに住み続けたいと考えている。だが、将来的に永住するかどうかについては慎重な姿勢を見せる。

「今の定年世代が受け取る年金の額であれば、タイで暮らすことは可能かもしれません。しかし、バンコクでは年々物価が上がっていて、簡単な話ではなくなっています。実際、10年前に年金でバンコクに住んでいた人たちの中には、生活費の高騰によりアユタヤやチェンマイといった地方へ移住するケースが増えています」

今の時代に50代でリタイアしてタイで暮らすとなると、最低でも5,000万円は必要だといわれている。 もちろん、十分な貯蓄がある人なら問題はないとは思うのだが……。

「大気汚染や医療体制の課題、交通事故の多さを考えると、高齢になったら日本で暮らすほうが安心だと感じます。いまここで暮らしている私の考えとしては、タイは20代や30代の若いうちに楽しむ場所なのかなと。リタイアしてからタイで暮らすことについては慎重に考える必要があると思いますね」

<取材・文・撮影/カワノアユミ>

【カワノアユミ】
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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