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「東京新聞杯の注目馬」を競馬の達人が解説。“歴代最強”の呼び声高い4歳馬は

日刊SPA! / 2025年2月8日 8時25分

 そしてオークスで記録された2分24秒0は歴代6位のタイム。これだけでも価値のある数値ですが、牝馬にとって過酷な2400mで上がり2ハロン22.9秒と、ラストスパートでも速いタイムを記録していました。なお、オークスで上がり2ハロン22.9秒以下となったのは歴代で7件だけしかありません。

 そして、2分24秒0以下かつ上がり2ハロン22.9秒以下という2つの条件を満たしたのは、歴代でも昨年と2018年のアーモンドアイしかいないのです。

 阪神JFと桜花賞をともに好走したアスコリピチェーノとステレンボッシュ、そしてオークスを制したチェルヴィニアは秋以降も活躍を見せており、レベルが高かったことを証明しています。

◆新時代の扉を開くダート路線

 ここまで牡馬、牝馬の芝路線を解説してきましたが、それ以上と言っても過言ではないのが今年の4歳ダート路線です。

 この世代から3歳ダート路線が見直され、ジャパンダートクラシックが新設されました。まさにダート新時代となる世代だったのですが、このレースがまさに世界への扉を開く驚愕のレース内容でした。

 前走でケンタッキーダービー3着と世界一にあと一歩のところまで迫ったフォーエバーヤングが勝利し、勝ちタイムは2分4秒1を記録。これは砂が変更された2023年10月29日以降の大井競馬場ダート2000mで最速のタイムとなりました。なお、次点が2023年のJBCクラシックで2分5秒1。同レースを勝利したキングズソードは2024年の帝王賞も制していますが、フォーエバーヤングはそれより1秒も速いタイムを記録したのです。

 その後、フォーエバーヤングはBCクラシックで3着、東京大賞典1着と活躍。今年こそBCクラシックを制して新時代の扉を開くことに期待しています。また、名古屋大賞典を制したミッキーファイトや東京大賞典3着のラムジェットなど、この世代のダート路線はタレント揃い。国内外で4歳世代の活躍が見られそうです。

◆東京新聞杯に出走のボンドガールも世代トップの素質

 さて、ここまで4歳世代の強さをタイム面から解説してきました。今年はこの世代が牡馬、牝馬、ダートと全ての路線で活躍してくれると期待しています。

 そして、その1頭として注目しているのが今週の東京新聞杯に出走するボンドガール。

 新馬戦は上がり2ハロン22.1秒のトップスピード勝負で前が有利な展開でしたが、これを差し切りました。この時の2着馬が牝馬路線で解説したチェルヴィニアだったのです。

 怪我や適性より長い中距離を使われていた事で新馬以降は勝ちきれていませんが、ようやく適距離であるマイルへ参戦。最強世代を担う一頭として、ここは注目の一戦です。

文/安井涼太

【安井涼太】
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。

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