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ゴミ屋敷から発見した「230万円で売れた“真っ黒のモノ”」の正体は…ゴミ清掃員芸人が語る「衝撃的なゴミ屋敷」の実態

日刊SPA! / 2025年2月8日 8時54分

柴田:そうなんですよ。その流れで興味がわき、ゴミ屋敷の歴史を調べています。関連する文献が全然ないので苦戦していますが、例えば江戸時代には、酒器だらけのゴミ屋敷とかあったはずです。そういったことを探っていくと、面白い内容になるのかなと。

 ちなみに、ゴミ屋敷が量産されたのは高度経済成長期以降の話です。それより昔は、生ゴミなどを当たり前のように道端に捨てていたんですね。それが高度経済成長になって、コンビニとかできて、手軽にいろいろな物が買える時代になると、ゴミも増えました。同時にゴミ廃棄の決まりごとが厳しくなって、ゴミ屋敷が増え始めたのです。

 見方を変えれば、まだ食べられるものが次々にゴミになっていくのは日本が豊かである証拠といえます。これが食料難の国だったら、そんなにゴミは出ないでしょう。ある意味、ゴミ屋敷というのは贅沢な現象なんですよね。

◆ゴミ屋敷化する親の家はどうする?

——ちなみに、ゴミ屋敷になりつつあるお年寄りの家庭が多いと聞きました。子どもが親に片付けを促すと拒否されやすいと思いますが、何かアドバイスはあるでしょうか?

柴田:親御さんご本人が、ふと片付けたいと思う瞬間があるものです。そんな雰囲気を見せたら、「片付けの専門業者があるから、ちょっと聞いてみたら?」と話をもちかけるのがいいでしょう。波乗りと一緒で、なかなか来ないと思っても、そのタイミングは必ずあります。手遅れにならないうちに、そのきっかけを逃さないことが大事です。そのときの話しかけも、強制的な口調でなく、寄り添ってあげるような優しさをにじませるといいですね。

◆ゴミの山から発見された「230万円で売れたモノ」

——ところで、ゴミ屋敷から回収したゴミの中にも、まだ使えるものはあると思います。そういったものは、どう処分するのでしょうか?

柴田:不動産屋さんからの依頼などは、回収したものは自由裁量で処分できることが多いです。全部が全部ゴミではないので、極力どなたかが再利用できるようにしていました。その一手段として、ネットオークションで売却したりもします。

 例として、オーディオ機器で埋め尽くされていた部屋を片付けたことがありました。こちらで買取しますと伝えたのですが、依頼人はすべて要らないと言ってきたので、リユースできそうなものはヤフオクで売ることになりました。その一つに、直径30cmほどの真っ黒い鍋みたいなものがありまして……。一体何なのか、まったく不明。

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