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追い越し禁止の道路であおり運転した挙句に“当て逃げ”。運転手が警察に捕まり謝罪に来るまで

日刊SPA! / 2025年2月12日 15時53分

 はじめて見た覆面パトカーに、柿田さんはテンションが上がっていた。

「思わず、『ざまぁ見ろ!』という言葉が出てしまうくらい、ものすごくスカッとしました」

◆SUVが無謀な運転を繰り返した挙句…

 奥野恵子さん(仮名・30代)があおり運転に遭遇したのは大学生の頃。当時、大手飲料メーカーで短期アルバイトをしていたという。

「アルバイトは、飲料メーカーの社員さんとペアで、自動販売機の清掃と缶ジュースの補充をする仕事でした。私たちは営業車に乗って移動し、業務をしていました」

 業務が終わり真っすぐな長い道を10分ほど走ったとき、大きなSUVが近づいてきた。徐々に距離を詰められ、追い抜こうとしてきたそうだ。

「でも、走っていた道は追い越し禁止だったんです。私たちは法定速度を守っていましたが、極端に遅いというわけではなかったと思います」

 SUVは、その後も距離を詰めて運転を続けていたが、いったん距離が離れたことで、奥野さんは安心した。

 しかし、安心したのも束の間……。前方の信号が赤になり停車すると、SUVはそのまま後ろから突っ込んできたのだ。

「ぶつかった衝撃で、私はダッシュボードに頭を打ちました」

◆まさかの“当て逃げ”

 事故直後、SUVは奥野さんたちの前へと進んでいったという。つまり当て逃げ。停車することなく、そのままスピードを上げて走り去ってしまったのだ。

「私は、とっさに車番と車種を会社支給の制服に書き込みました」

 警察に通報し、事情聴取が行われた。奥野さんが、相手の車番と車種を伝えたところ、すぐにあおり運転の運転手が警察に捕まることに……。

「警察署に行くと運転手の男性がいたんですが、たばこを吸っていて反省の色がまったく見えませんでした。でも、警察の取り調べで“飲酒運転”だったことが発覚したんです」

 参加した町内の会合で「一杯くらいなら」という気持ちで、ついつい飲み過ぎてしまったようだ。免許は一発で取り消され、罰金を支払うことになったそう。

 そして、奥野さんが療養中に男性が謝罪に来たという。

「警察署で見た姿とは打って変わって、憔悴しきっているようでした。一方の私は、アルバイトの期日まで療養でお休みをもらい、治療費として当初予定されていた給料の倍の金額が支給されることになりました」

 幸い、病院の検査では異常はなく、奥野さんも社員もすぐに退院することができた。

——自己中心的な運転が思わぬ事故につながってしまうのだ。私たち一人ひとりが交通ルールを守り、周囲に配慮して運転する必要がある。

<取材・文/chimi86>

【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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