【内藤雄士の目】松山 飛距離と方向性両立させた”スパイス”

スポニチアネックス / 2017年6月20日 8時42分

全米オープンゴルフ 10番ホールでの松山(AP)

 ◇米男子ゴルフツアー 全米オープン最終日(2017年6月18日 米ウィスコンシン州エリン エリンヒルズ=7845ヤード、パー72)

 松山は2月のフェニックス・オープンの優勝以降、トップ10に入っていなかったが、スイングが崩れていたわけではない。さらなる進化を求めて試行錯誤していただけだと思う。

 テーマの一つが飛距離と方向性の両立だ。元々松山のスイングはためが少なく、両肩と両腕でできた三角形を極力崩さず腕と体を同調させて振っている。それがアイアンの精度の高さにつながっている。

 しかし今は以前よりもダウンスイングでためをつくり、フォローで左肘を素早く畳んでクラブを走らせているように見える。ファウラー、D・ジョンソンも左肘を畳んで飛距離を伸ばしている。松山はスイングの根本は変えずに方向性を維持しつつ「スパイス」として、その動きを取り入れてヘッドスピードを上げているようだ。

 推測になるが、スイングの修正がマスターズには間に合わなかったのだろう。今回も恐らく完成度は8割程度だったのではないか。

 それでも最終日は、同組の飛ばし屋ホームズと同じくらい飛ばしていた。さらに状況に応じてダウンブローやアッパーブローなどクラブの入射角を替えながらも常に正確に球を捉えていた。今後、スイングの完成度は高まっていく。全英オープン、全米プロが非常に楽しみだ。(ツアープロコーチ)

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