沙羅メダル獲得支えた足の“裏方” 中敷き専門店がミリ単位のアシスト

スポニチアネックス / 2018年2月14日 8時13分

高梨のインソールについて説明する山脇健一さん

 ◇平昌冬季五輪 ジャンプ女子個人ノーマルヒル

 ジャンプのエネルギーの発射口は助走路と接地する足裏の両面。だからこそ高梨は風呂上がりに保湿オイルを塗り、アップ中にもゴルフボールでマッサージをするなど足裏の感覚を大事にしてきた。

 踏み切りでの力感不足に悩んでいた昨年末、札幌にある靴と中敷きの専門店「ボアネージュ」を2年ぶりに訪れた。同店代表の山脇健一さん(59)に「前より少しアーチ(土踏まずの盛り上がり)を強く支えるようにしてほしい」とリクエスト。山脇さんは以前メーカーに勤務し、カルガリー五輪アルペン代表の川端絵美らをサポートした専門家。「選手にとっては1ミリでも感覚が変わる」とインソールの重要性を熟知している。同店には伊藤有希や先月末にはかかとの痛みを解消するために男子モーグルの堀島行真も初めて来店した。

 山脇さんは新たに足型を取って成形。補強素材を貼り合わせて削り、ミリ単位の調整を施した。そのかいあって年が明けると踏み切りの不満は徐々に聞かれなくなった。「沙羅ちゃんが最初に来たのが中1。ぺらぺらしゃべるでもないし礼儀正しかった。昨年末は随分いろいろ話せましたね。変わってきたんでしょう」。高梨の人間的な成長であり、道具にまでこだわるアスリートとしての成長でもあるだろう。山脇さんはメダル獲得を「ホッとした。笑顔が奇麗だった」と我が事のように喜んだ。

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