阪神 上本流失NO ノーモア大和、FA権取得間近引き留めへ

スポニチアネックス / 2018年4月17日 9時3分

阪神の上本

 阪神が早ければ6月4日に国内フリーエージェント(FA)権の取得条件を満たす上本博紀内野手(31)を来季も必要戦力と評価し、引き留めへ向けて最大限の誠意を示す方針であることが分かった。16日に出場選手登録日数が8年に達して国内FA権の資格取得条件を満たしたランディ・メッセンジャー投手(36)とともに慰留に努める。大和がDeNAへ移籍した昨オフと同じ轍(てつ)を踏むつもりはない。

 気が早い…ことなどない。それどころか、リスクマネジメントの観点からすれば、当然とも言えた。上本は登録を外れることがなければ6月4日には国内FA権の取得条件に到達。球団は既に来季も必要戦力と評価し、最大限の誠意を示して引き留める方針を固めていることが判明した。

 球団幹部は「上本選手に関しては来季以降も、もちろん必要戦力と考えています」と言葉に力を込め、「うちのチームでは珍しく、背中で気持ちを語ってくれる選手ですから」と続けた。比較的おとなしい選手が多い阪神にあって上本が随所に見せるハッスルプレーはひときわ目を引く。16年までは3年間にわたって選手会長を務めるなど人望も厚く、チームの根幹を支える貴重な生え抜き野手だ。

 何よりも戦力として必要だ。昨季は実質的な二塁のレギュラーとして115試合に先発。125試合で打率・284、9本塁打、38打点の成績を残した。守備に若干の不安はあっても非凡な打撃センスはチーム屈指。金本監督が求める速球に強い打者で、打線が打ちあぐねる好投手からでも容易に快打する意外性も大きな魅力だ。

 10年目の今季は鳥谷が二塁にコンバートされたこともあり、先発出場機会は減少した。16日までに9試合(先発4試合)で16打数6安打、打率・375。西岡を含む今季の二塁候補3人の中では打力が頭一つ抜け、ベンチスタートの試合でも勝負どころの代打として起用されている。先発二塁は対戦投手の左右や相性によって日替わり起用され、レギュラーが固定されていないのが現状。貴重な二塁のレギュラー候補を、むざむざと他球団に流出させることはない。

 阪神は16日に国内FA権の取得条件を満たしたメッセンジャーと同様に上本の慰留にも努める方針で、早ければシーズン中から下交渉を開始する見込みだ。昨オフはFA宣言した大和の引き留めに失敗し、貴重な遊撃のレギュラー候補が同一リーグのDeNAへ流出した。同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。

 《年俸Cランク》上本の今季年俸は4300万円。FA権取得のメッセンジャーを含めたチーム日本人選手では11位以下のため、年俸ランクはC。FA権を行使して移籍しても人的、金銭補償は発生しない。なお、メッセンジャーの年俸3億5000万円は鳥谷と糸井の4億円に次ぐチーム3位のため、年俸ランクはA。FA移籍すれば、人的補償+年俸の50%=1億7500万円の金銭補償、もしくは金銭補償のみで年俸の80%=2億8000万円が発生する。(金額は全て推定)

 ★17年オフ、大和のDeNA移籍 4月9日に国内FA権を取得。11月8日に行使を表明した。獲得に興味を示したDeNA、オリックスと交渉し、阪神も年俸5000万円からのベースアップと4年契約で慰留したが、11月30日に3年契約の総額3億円でDeNA移籍を決断。「もう一度厳しい立場、環境で勝負したい、成長したいという思いが強かった」と胸の内を明かした。

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