大谷2戦連発 最速約158・5キロ撃ち「ロックパイル弾」に解説者驚き「なんて才能だ!」

スポニチアネックス / 2020年8月1日 5時36分

<エンゼルス・マリナーズ>9回1死一、二塁から2試合連続本塁打となる中越え2号3ランを放つエンゼルス・大谷(AP)

 ◇ア・リーグ エンゼルス5―8マリナーズ(2020年7月30日 アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が30日(日本時間31日)、マリナーズ戦に「5番・DH」で出場。9回に2戦連発となる左中間2号3ランを放った。日本人選手では歴代5位タイとなる通算42本塁打目となったが、最も速い98・5マイル(約158・5キロ)をとらえた一発。内角低めの剛速球に負けず、左中間へ運ぶパワーと技術を証明した。

 マリナーズの地元テレビ局の解説者で、阪神でもプレーしたマイク・ブロワーズ氏が悠然とダイヤモンドを回る大谷の姿にうなった。「なんて才能(talent)だ!」。至極の一撃だった。

 2―8の9回1死一、二塁。マ軍の抑えアルタビーラに対して粘った7球目だった。98・5マイル(約158・5キロ)の内角低めの直球を左中間へ運んだ。昨年6月以来となる自身5度目の2戦連発。前日は地面スレスレの球を技ありで放った一発だったが、ブロワーズ氏は「99マイルをインサイドアウトで逆方向になんて…、凄い力だ…」と舌を巻いた。大谷が打った本塁打の中で最速の球だった。

 インサイドアウト。内からバットを出し押し込んで中堅方向へ打ち返す。メジャー日本選手最多の175本塁打を放った松井秀喜氏がヤンキース移籍後に打撃改造に取り組んだのが「インサイドアウト」のバットの出し方だった。大谷は最も体と球の距離をとりにくい内角球を右肘をうまく抜きながら、押し込んだ。驚異的なスイングスピードにパワー、技術がなければ打ち返せない一打だった。

 アスリートとしての能力の高さは、7回1死一塁からの今季初盗塁となった二塁盗塁にも表れた。スプリントスピードは秒速28・4フィート(約8・7メートル)で、MLBの平均27フィート(約8・2メートル)をしのぐ。1番で俊足のフレッチャーと、ウオーミングアップの際に行うのが、ジャンケンしてからスタートを切る「ジャンケンダッシュ」。いつもフレッチャーを置き去りにする走力がある。

 この日から、大黒柱のトラウトが夫人の出産のため戦列を離れた。出産予定の8月初旬までの主砲の不在を埋めるのは大谷だ。打率は・174だが、2本塁打、7打点はチームトップ。「打撃の感じは徐々にだけど、いいんじゃないかなと思う」と試合を追うごとに状態は上がっている。

 「Shohei loves the rocks at the Big A(翔平はエンゼルスタジアムの岩がお気に入りのようだ)」とは大リーグ公式サイトのデータ分析を担うデビッド・アドラー氏。中堅左への「ロックパイル弾」は今季初めてで通算17本目。大谷の好調のバロメーターでもある。(奥田秀樹通信員)

 《福留に並んだメジャー通算42号》○…大谷の全42本塁打を球種で分けると、最も多い直球が16本、ツーシームが7本と、速球系の2球種で23本と過半数の55%を占める。いわゆる変化球に分類されるチェンジアップ、カーブ、スライダーは計13本で31%。

 なお、最も球速が遅かったのは72.1マイル(約116キロ)で、19年6月30日のアスレチックス戦で捉えたバジットのカーブだった。また、大谷のメジャー通算42本塁打は、福留孝介(カブスなど)と並び、日本選手歴代5位となった。最多は松井秀喜(ヤンキースなど)の175本。

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