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埼玉 リーグワン史上初全勝Vに王手「負けるわけにはいかない」引退のラスボス堀江翔太を最高の花道へ

スポニチアネックス / 2024年5月19日 4時33分

<埼玉・横浜>後半、荒井をハンドオフではたき落として走る松田とフォローする堀江(左)(撮影・篠原岳夫)

 ◇ラグビーリーグワン1部プレーオフトーナメント準決勝 埼玉20―17横浜(2024年5月18日 東京・秩父宮ラグビー場)

 プレーオフ(PO)準決勝が行われ、レギュラーシーズン16戦全勝の1位・埼玉が同4位の横浜に20―17で競り勝ち、2季ぶりの奪冠へ王手をかけた。一度は逆転を許しながらも、プレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)に輝いたSO松田力也(30)が逆転のトライを呼び込んだ。26日の決勝(国立)ではきょう19日に行われる準決勝・BL東京―東京SG戦の勝者と対戦。今季限りで引退する日本代表フッカー堀江翔太(38)のためにも全勝で花道を飾る。

 最後は逆転劇を呼んだ松田がタッチライン外へボールを蹴り出してノーサイド。3年連続の決勝進出へ導いた司令塔は小さくガッツポーズした。「勝ててホッとした。決勝につながるいい試合だった」。2季ぶりの奪冠へあと1勝に迫った。

 開始からエンジン全開だった。まずは前半4分、中央の密集で相手タックルをすり抜けて中央突破。WTB竹山のトライにつなげた。13―17の後半19分には相手ゴール前へ怒濤(どとう)の突進でCTBデアレンデのトライにつなげ、逆転に成功。「前が空いたら行くというのを決めていた。みんながつないでくれたので思い切って走った」。2つのランを涼しい顔で振り返った。

 昨年のW杯フランス大会では高い精度を誇ったキックのスペシャリストだが、前半4分と同10分に失敗。昨季のPO決勝でも先制のチャンスで得たPGを失敗しており「去年は(自分の)3点で負けた。今日もその4点で負けるのかと思った」。だが苦い記憶が頭をよぎったのも一瞬。鮮烈なランで挽回してみせた。

 秩父宮での最終戦となった堀江のためにも勝利をつかみ取った。「勝った時は堀江さんとウッチー(内田啓介)の顔が浮かんだ。負けるわけにはいかなかった」。今季限りで引退するラスボスの花道は全勝で飾ってみせる。「去年の悔しさを晴らせる舞台まで来た。思い切ってプレーして次も笑います」と松田。トロフィーを掲げるまでは絶対に負けられない。 (伊東 慶久)

《一時逆転も3点の重み痛感》

 横浜は、10点のビハインドから一時は逆転も、初の決勝にはあと一歩届かず。試合後のロッカーで悔し涙を流したという沢木敬介監督は「今季のベストゲーム。力は出し切れた」と選手を称えた。攻撃では近場を執拗(しつよう)に攻めてから外へ回すプランがはまり、後半13分にWTB竹沢が一時逆転のトライ。しかし6分後に再逆転された後は相手の堅守を崩せなかった。SO田村は「相手を焦らせるところまではいったが、勝つにはあと一つ、何かがいる」と3点の重みを痛感した。

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