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MLB公式サイト 3冠王視野に入る大谷翔平の打撃を徹底分析 3項目で成績比較し全て数値が向上

スポニチアネックス / 2024年5月19日 14時17分

<ドジャース・レッズ>試合前、笑顔のドジャース・大谷(撮影・光山 貴大)

 ◇ナ・リーグ ドジャース4―0レッズ(2024年5月18日 ロサンゼルス)

 大リーグ公式サイトが18日(日本時間19日)、ドジャースの大谷翔平投手(29)が今季打撃面で見せている成長を分析した。3つの要因として、(1)バレル率の向上、(2)変化球打ちの向上、(3)エッジピッチ(ストライクゾーンの境界線)打率の向上、を上げた。

 大リーグ公式サイトは17日までの大谷の打席成績を基に打撃データを分析。(1)のバレル率は今季15.6%をマーク。過去最高だった2021年の12.2%を3.4%を上回っている。また、今のペースを維持すれば、大谷は今シーズンを110バレルで終えることになり、2022年に過去最高を記録したアーロン・ジャッジ(ヤンキース)のスタッツキャスト時代(2015年以降)の106バレルを破ることになるという。

 バレル率が上がった要因として「ハードコンタクトの増加」、「エアコンタクトの増加」、「インプレーボールの増加」を挙げた。ハードコンタクト率は95マイル以上の打球が61.7%と、2021~2023年の52.2%から上昇。エアコンタクト率は、打球の45.4%が打ち出し角度8度から32度のスイートスポットゾーンで打たれており、2021~2023年の35.3%から上昇している。インプレーボールの増加については、三振率がキャリア最低の19.5%で、2021~2023年の25.9%から減少していると指摘した。これに伴い「大谷の驚異的な予想スタッツは、コンタクトの質と三振の両方を考慮したものであり、これらの改善がもたらした大きな影響を示している」とつづった。

 (2)変化球打ちの向上は、打者の攻撃力を総合的に評価する指標wOBAに注目。打者の打球の質、三振率、四球率などを考慮して計算される数値で、0.300未満の場合は平均以下の攻撃能力を示し、0.400を超える場合は優れた能力を示す。大谷は2021~2023年まで速球の打率.320、wOBAが.447に対し、ブレイキングボールは打率.244、wOBA.369、オフスピードボールは打率.233、wOBA.324だった。今季は50打席以上立った打者の中で、大谷は非速球に対してwOBA.469で、メジャー単独トップ14本塁打のガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)と並んで首位だという。

 (3)のエッジピッチ(ストライクゾーンの境界線)打率も以前から向上した。エッジピッチに対して打率.300、長打率.572、wOBA.393を記録し、2018~2022年の打率.236、長打率.419、wOBA.303から増加したと分析した。エッジピッチの今季wOBA(50打席以上)は、サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)の.442、マーク・キャナ(タイガース)の.436に次いで大谷は.432でMLB3位だという。

 これらのデータを基に大リーグ公式サイトは「今季の大谷は攻撃面で非常に優れており、指名打者には守備の価値がないためWAR(セイバーメトリクスを用いて打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標)計算でペナルティが課されるにもかかわらず、チームメートのムーキー・ベッツと並んで全選手中1位の3.1WARを記録している」と評価。さらに「これは大谷はWAR10.7のペースに達し、1973年にア・リーグでこのルールが採用されて以来、プライマリーDH(DHとして出場した試合が65%)のシーズン記録を破ることになる」とし、エドガー・マルティネス(1995年)の7.0、自身が2023年に記録した6.5を上回るペースだと説明した。その上で「彼は打者として、二刀流選手だった頃よりも(少なくともWARの面では)事実上多くの価値を提供している」とした。

 締めでは「大谷は何を成し遂げるだろうか?(40本塁打以上&40盗塁以上の)40―40?3冠王?」と期待を膨らませていた。

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