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雨でもワンバウンド投球止めまくった「梅ちゃんウォール」 一度も後ろにそらすことなく投手陣を救う

スポニチアネックス / 2024年5月20日 8時3分

<神・ヤ>初回、才木(手前)のワンバウンド投球を止める梅野(打者・西川)(撮影・平嶋 理子)

 ◇セ・リーグ 阪神7-2ヤクルト(2024年5月19日 甲子園)

 【畑野理之の談々畑】捕手の梅野隆太郎は一度も後ろにそらさなかった。初回無死一塁、才木浩人が西川遥輝に投じた134キロのフォークボールはワンバウンドになったが、股間にできた“トンネル”をミットですっぽりとふさいで止めた。

 8回も1死二塁で、ハビー・ゲラのホセ・オスナへの2球目スライダーは外角でワンバウンド。出したミットほどの高さまで跳ねず、右膝に当たり、結果的にナイスブロックになった。続く2死二塁では山田哲人の2ストライクからのベース前でバウンドしたスライダーを体を寄せてしっかり捕球。まだスコアは4―2と競っていて、いずれも走者を置き、ピンチが広がっていれば状況は変わっていたかもしれない。

 「膝に当たったのはたまたまですけど、後逸せずに良かったです。(足場が悪くて)ストライクを取るのも必死だったので助けられた。今日は思っていたこと以上は起きなかったので良かったです」

 試合前、一つの確認と準備をしていた。甲子園は午前中から雨がシトシト降り始め、プレーボールがかかってもやまない。「こんな日は跳ねない。股間を抜けていかないよう、より慎重にいこう」――。

 梅ちゃんウォールと称されるブロッキングの技術は有名だが、湿った土なのにいつものように反応すれば、ボールは跳ねず、股間を抜けてしまう。「僕は体が硬いので下を意識しないといけない」。18日のヤクルト戦の初回2死二塁でビーズリーのスプリットはかなり手前でワンバウンドし、梅野の目の高さまで跳ね上がったが反応でミットに収め、飛び出していた二塁走者をけん制で刺した。この日はそんなことは起こらない。コンディションは1日前とガラリと変わっている。「僕が知っている球場で甲子園が一番難しいんですよ」

 初回に2点を失ったが、2回から立ち直り6回2失点にまとめた才木は「ブルペンと(実際の)マウンドの違いに合わせていくのに苦労しました」。ゲラも代わりばなに踏み出した左足が滑り村上宗隆に四球、その後も軸足(右足)の足元が不安定でボークを取られるなど悪戦苦闘。悪条件の中、2投手が普段と違う顔を見せたが、雨でも健在だった“梅野の壁”が救った。

 バットでも右犠飛、中前打、そして3点追加を呼び込む犠打野選と大活躍だったが、試合後は捕手としての充実感が大きいように見えた。

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