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琴恵光「24時間365日相撲に目を向けて」信念貫いた17年間の力士人生 引退会見で感謝の涙

スポニチアネックス / 2024年5月20日 7時45分

<大相撲夏場所中日>引退会見で涙を拭う元琴恵光の尾車親方(撮影・藤山 由理)

 17日に現役引退を発表し、年寄「尾車」を襲名した大相撲の元幕内・琴恵光(32=佐渡ケ嶽部屋)が19日、東京・両国国技館内で引退会見を行った。

 琴恵光は07年春に15歳で佐渡ケ嶽部屋に入門。各段優勝はなかったが地道にコツコツ番付を上げ、14年九州場所で新十両、18年名古屋場所で新入幕を果たした。幕内だった昨年九州場所で左膝を負傷。十両、幕下へと転落し、初日から休場していた今場所の番付は西幕下11枚目だった。

 「師匠やおかみさんや親方衆、関取衆、若い衆の支えがあり、ここまで来ることができました。いつも家族には温かく見守っていただき、17年間相撲と真摯に向き合うことができました」。会見冒頭のあいさつは、琴恵光の力士人生そのものを表していた。「いろいろな方から“まだやれる”と応援していただいたのですが、自分の中で琴恵光らしい相撲を見せることができなくなったので決断しました。後悔がないように今までやってきたので、決断に迷いはなかったです」。半年前まで幕内で活躍していた中での引退となったが、未練はなかった。

 身長1メートル77、体重125キロの小兵ながら、真っ向勝負で魅了。初土俵から昨年九州場所途中まで16年半もの間、休場することなく出場し続けてきた。「人より小さい体なので、気持ちで負けないことと一番一番に覚悟を決めて臨むことを大切にしていました。15歳で入門してたくさんの方に出会えて応援してもらって、土俵の上では一人で戦っているんですけど…皆さんに背中を押してもらったなと」。感謝の思いを述べると、こらえていた涙があふれた。

 今後は年寄「尾車」として佐渡ケ嶽部屋で後進の指導にあたる。「自分が今まで経験したことを受け継げるように、稽古場だけでなく私生活でもアドバイスできればと思います。自分は24時間365日相撲に目を向けることを意識してやってきたので、そこをアドバイスしていければ」と親方としての抱負を述べ、弟弟子たちに思いを託した。

 ◇琴恵光 充憲(ことえこう・みつのり)本名=柏谷充隆。1991年(平3)11月20日生まれ、宮崎県延岡市出身の32歳。元十両・松恵山の孫として生まれ、地元の松恵山相撲道場で小学生の頃から相撲を始める。小6でわんぱく相撲全国大会8強。延岡市立岡富中では柔道部に所属。15歳で佐渡ケ嶽部屋に入門。「琴柏谷」のしこ名で07年春場所初土俵。11年技量審査場所から「琴恵光」に改名。14年九州場所で新十両昇進。18年名古屋場所で新入幕。幕内在位29場所。幕内成績188勝238敗9休。通算成績531勝542敗14休。最高位は東前頭4枚目。身長1メートル77、体重125キロ。

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