広島・大瀬良「ハマスタのやつ」「勝手に頑張る糧に…」 球団ではマエケン以来の快挙
スポニチアネックス / 2024年6月7日 23時7分
◇交流戦 広島4-0ロッテ(2024年6月7日 マツダ)
広島・大瀬良大地投手(32)が史上90人目(102度目)の無安打無得点試合を達成した。球団では12年4月6日DeNA戦の前田健太以来、史上5人目で09年開場のマツダスタジアムでは初の快挙となった。
以下は大瀬良との一問一答。
―率直に今の気持ちは。
「信じられないなというのが1番でしたけど、去年とかおととしは苦しかったので、球場の“頑張れ!”という雰囲気、9回のマウンドに上がる時の歓声というのがすごくうれしくて、ここまで来たら頑張りたいなと思ってマウンドに上がった。自分のことではないよう。縁がないと思っていたので、そんな感じでした」
―どのタイミングで意識したのか
「意識自体は5回くらいで“あ、打たれてないな”とは思ったんですけど、行っても7回途中くらいにポテンと1本打たれるのかなと思いながら、そこからどうやってピッチングしようかなと考えていましたね」
―9回になって狙いにいった
「そうですね、せっかくここまで来たのならと思ったのは9回くらいですかね」
―ポランコの前に(連続四球で野手が)マウンドに集まった。言葉は。
「もう1個頑張れという感じで。間を取る意味で来てくれて、あと1個なんとかみんなでアウト取ろうぜと、菊池さんが率先して声をかけてくれたので、打たせるので頼むよと言って、散っていきました」
―監督は一度も声をかけにいかなかったと。
「そうですね。言われてみれば。大体、今日の仕事が終わった時に来てくれるんですけど、途中まで打たれてないから、球数もそんなに多くなかったですし、いけそうな感じだったので、いかせてくれるのかなという感じでチラチラ横目で見ながらやっていました」
―今日は何のボールが良かったのか。
「特に何が良かったというのはないんですけど、強いて言うなら低めの良いところに集まって、カット、スライダー、フォーク、シュートも、散ってくれていたので、のらりくらり。ゴロアウトが多かったと思うんですけど、こういうピッチングしたいなと思って投げていてそれが良かった」
―アマチュア時代にノーノーは。
「参考記録ならあるんですけど、9回までっていうのは人生で初めてです」
―若い時ではなくて、いろんなことを経験しての快挙。
「本当にいろんなことを経験して、苦しいこともいっぱいありましたけど、その都度いろんなことを糧にして学びながらやっていきたいと思っていて、今日に限らずここまでなんとか結果に結びついていますし、最後まで継続できるようにやりたい。そういうふうに浸れるのは1年が終わってから。次の登板が大事だと思うので、頑張りたいと思います」
―ウイニングボールは。
「考えてないですけど、とりあえず妻と息子に。息子の遊び道具になるかもしれないですけど、とりあえず息子に渡してみます」
―前田健太投手以来のノーノー。
「ハマスタのやつですよね。映像は何度も見る機会があって、“すごいな”と思っていた。やってみたいとはなかなか思いはしなかったですけど、マエケンさんのネットに上がっているピッチング集とか見ながら、すごいなと思いながら見ていたりしていましたし、ちょこちょこ連絡も取ったりしていますけど、勝手に頑張る糧にさせてもらいながらやらせてもらっています」
―右肘の手術してからの記録
「そうですね。本当に3回目になるんですけど、なかなか簡単ではないので、本当にいろんな方の支えがあって、こういうマウンドに立てていますし、きっとそういう方たちが喜んでくれているかなと思うと、すごくうれしいです。最近は若いアマチュアの子も手術をしていることを現実聞くので、手術しないのが1番ですけど、仮にそうなったとしても、頑張っているぞと、道しるべではないですけど、こういう人間もいるよっていう姿をこれからも見せていければいいと思います」
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