1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

門倉有希さん死去 早すぎる50歳、乳がんで 歌手デビュー30周年イヤー復帰目指し闘病も

スポニチアネックス / 2024年6月8日 4時52分

乳がんのため亡くなった門倉有希さん

 「鴎…カモメ」「ノラ」などの代表曲で知られる歌手の門倉有希(かどくら・ゆき、本名金田充恵=かねだ・みつえ)さんが6日午前5時30分、乳がんのため都内の病院で死去した。50歳。福島県出身。通夜は12日午後6時、葬儀・告別式は13日午前10時半から、いずれも東京都大田区の臨海斎場で営まれる。喪主は事務所社長で夫の金田大(まさる)さん(54)。

 金田さんによると、門倉さんは2022年12月に乳がんのため活動を休止。以降は入退院を繰り返しながら治療にあたっていた。最近も入院こそしていたものの、普段通り食事を取るなどいつもと変わらない様子だったという。しかし、6日早朝に容体が急変し帰らぬ人になった。「今年がデビュー30周年で“またステージに立ちたい”と治療に専念していたが、残念な結果になってしまった」と無念さをにじませた。

 この1年半は、自宅にいる時には8匹の飼い猫と遊ぶなどして生活。金田さんは「猫を可愛がっている彼女の姿が今でも思い出されます」と在りし日をしのんだ。

 門倉さんは、演歌好きだった祖父の影響で歌手を目指すようになり、高校2年の時にレコード会社のオーディションに合格。94年に「鴎…カモメ」でデビューし、独特なハスキーボイスで人気となった。96年末には「女の漁歌」でNHK紅白歌合戦に初出場。ロングヒットとなった98年の「ノラ」は80万枚を売り上げた。

 19年2月に、貧血で倒れて緊急入院した際の検査で、乳がんが発覚。当時について音楽関係者は「元々医者嫌いで、健康には自信を持っていた。我慢強いところもあったから、自分で体の異変は感じていながら、痛みを我慢していたんだと思う」と回顧。「歌手という仕事に誇りを持っていた。休むことで周囲に迷惑をかけると考えて無理をしていたんだと思います」とした。

 放射線治療などを受けて回復し、翌3月には故郷の福島県須賀川市でコンサートを開催。活動休止するまで、治療を受けながら仕事を続けていた。門倉さん本人は「歌うことで元気になるし、腫瘍マーカーの数値も良くなる。歌うことで病気を治す」と話していたという。晩年もステージ復帰を切望し病と闘うなど、歌への愛は変わらなかった。

 門倉 有希(かどくら・ゆき、本名金田充恵=かねだ・みつえ)1973年(昭48)12月1日生まれ、福島県須賀川市出身。96年、NHK新人歌謡コンテストでグランプリ受賞。98年、日本有線大賞受賞。ヒット曲に「ノラ」のほか「カトレア」「ナザレの舟唄」など。

 ▽乳がん 乳腺の組織にできるがん。女性がかかる割合が多く、男性は約1%。女性のがんの中で最も多く、日本では年間約9万人が罹患(りかん)し、約1万4000人が死亡している。40代女性の死亡原因の1位。症状はしこりで、早期発見できれば生存率は高い。治療法は主に手術、放射線治療、薬物療法。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください