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【車いすテニス】小田凱人が全仏制覇 史上3人目、男子初の年間ゴールデンスラム狙う

スポニチアネックス / 2024年6月9日 4時53分

車いすの部男子シングルスで連覇を果たした小田

 ◇テニス全仏オープン第14日(2024年6月8日 パリ・ローランギャロス)

 車いすの部男子シングルス決勝で第2シードの小田凱人(18=東海理化)が第3シードのグスタボ・フェルナンデス(30=アルゼンチン)を7―5、6―3で破り、大会連覇を達成した。4大大会は1月の全豪オープンに続く2連勝で通算4勝目。パリ・パラリンピックと同じ会場で頂点に立ち、同一年に五輪かパラと、全4大大会を制する年間ゴールデンスラムにも前進した。

 連覇を決めると、小田はラケットを投げて両拳を突き上げた。相手は4大大会5勝を誇り、クレーコートを得意とするベテラン。第1セットを1時間超の激戦の末に先取すると、第2セットは第1、5ゲームをブレークして主導権を握った。1回戦から全4試合をストレート勝ち。圧倒的な強さを示し「2連覇しちゃったという感じ。ベストなテニスができた。こうなったらパラリンピックも勝つしかない」と同会場で開催されるパリ・パラリンピックでの優勝を宣言した。

 常に魅せることを意識し、髪形はサッカー、イングランド代表ベリンガム(Rマドリード)をイメージする。この日はセンターコートに立つことを想定していたが、観客席の少ない14番コート。前日にダブルス準決勝を戦ったセンターコートにテニス用具一式を置いており、決勝前に取りに行った。「逆に燃えた。僕の試合は英語で言うと、マッチじゃなくてショー。今日の試合を見て“あいつはシャトリエ(センターコート)でやる価値がある”と思ってもらえれば」とパラリンピック決勝のセンターコート開催を熱望した。

 決勝前日に自身の名前の由来となった凱旋門を訪れ、必勝を祈願した。過去に88年のグラフ(ドイツ)、車いすで21年のデフロート(オランダ)の女子2人しか達成していない年間ゴールデンスラムにも前進。「パラリンピックへの道は今のところ完璧。パリの街には運命を感じている。また凱旋門を見に行きたい」。パラ王者となり、凱旋門に凱旋する青写真を描いた。

 ◇小田 凱人(おだ・ときと)2006年(平18)5月8日生まれ、愛知県一宮市出身の18歳。9歳の時に左股関節に骨肉腫が見つかり、サッカーから車いすテニスに転向。20年に18歳以下の世界一決定戦「世界ジュニアマスターズ」に14歳で出場してシングルスとダブルスで2冠。22年4月28日に車いすテニス国内最年少の15歳11カ月20日でプロ転向。22年全仏で4大大会デビューし、翌年同大会で4大大会初優勝。身長1メートル75。

 ※全仏オープンはWOWOWで連日生中継!WOWOWオンデマンドでは日本人選手の試合を全試合ライブ配信予定!

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