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ドジャース由伸 尚弥の前でヤンキース“KO”7回無失点!ブーイングも何の!メジャー自己最速158キロ

スポニチアネックス / 2024年6月9日 1時31分

<ヤンキース・ドジャース>6回、スタントンから三振を奪い吠える山本(撮影・光山 貴大)

 ◇インターリーグ ドジャース2―1 ヤンキース(2024年6月7日 ニューヨーク)

 ドジャースの山本由伸投手(25)が7日(日本時間8日)、敵地でのヤンキース戦で7回2安打無失点、7奪三振の快投。勝敗は付かなかったが、初対戦だったヘビー級打線をほぼ完璧に封じた。プロボクシング・スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)が観戦する中、直球はメジャー最速98・4マイル(約158・3キロ)を計測。“モンスター”のような右ストレートで、延長戦勝利に貢献した。

 ニューヨークに上陸したモンスターは、1人じゃなかった。スタンドにはチャンピオンの井上尚弥。マウンドでは山本が仁王立ちした。30球団最多322得点のヘビー級打線を7回2安打無失点。初めてのヤンキースタジアムでの快投に「雰囲気も素晴らしかった。球場も素晴らしかったし、凄く良かった」と涼しげだった。

 傷一つない顔、いや投球だった。「良いフォームで、しっかり体重の乗ったボールを投げられた」と初回から直球はメジャー最速の98マイル(約157・7キロ)台を連発。通算417発の17年ナ・リーグMVPのスタントン斬りは圧巻だった。4回先頭で、初球は今季最速98・4マイル(約158・3キロ)。2球目の97・9マイル(約157・5キロ)内角ツーシームでバットをへし折り遊ゴロに斬った。6回2死一塁では96・8マイル(約155・8キロ)の高め直球で空振り三振。完全グロッギーの3打数無安打。課題の高め直球での三振に「少しずつ上達している」と振り返った。

 これまでの最速97・2マイル(約156・4キロ)を上回った直球に加え、変化球もさえた。もう1人の“ハードパンチャー”通算278発のジャッジは初回に左翼線二塁打も、3回はフックのようなスライダーで遊ゴロ。1メートル78、79キロの山本に対し2メートル1、127キロの22年ア・リーグMVPは2打数1安打1四球に「凄い投手だ。大型契約には理由がある。エリート級の球種だけじゃなく制球も素晴らしい」と最大級の賛辞を贈った。

 ド軍は16年以来8年ぶりのヤンキースタジアムでの一戦。東西名門球団の注目対決に、今季最多4万8048人が集結した。昨オフ、9年総額3億400万ドル(約471億2000万円)の好条件で、移籍先最終候補でもあった。敵地での容赦ないブーイングも「いつもより注目度がある試合と感じていた」と山本。「どのチームに投げる時も同じ気持ち」と冷静にメジャー最多106球で沈黙させ、延長戦勝利につなげた。

 7回1死一塁では二ゴロ併殺打。今季ヤ軍を7回無失点に抑えた最初の投手になった。ベンチで熱い抱擁で迎えたデーブ・ロバーツ監督は「彼のベストだった。いくら褒めても褒めたりない」と絶賛。王座を懸けたワールドシリーズ前哨戦ともいわれる一戦で、ヤ軍の8連勝を止めたのは日本が誇る“モンスター”由伸だった。

 ≪ポップコーン手に7回途中まで観戦≫4団体統一王者の井上がヤンキースタジアムで注目の一戦を観戦。7回途中に球場を後にし、大谷らとの対面は実現しなかったが、米興行大手トップランクが公式SNSで三塁側席でポップコーンを手に観戦を楽しむ様子を投稿した。8日(日本時間9日)には「殿堂」マディソンスクエアガーデンでトップランク主催興行を視察予定となっている。

 ≪山本 初ヤンキース戦で日本人初の快投≫日本投手のヤンキース戦初登板で7回以上2安打以下無失点は、山本が初めて。初登板を除いても、17年6月23日のレンジャーズ・ダルビッシュ(現パドレス)の7回2安打無失点以来2人目だ。ちなみに日本投手のヤ軍戦先発勝利最多は5勝の菊池(現ブルージェイズ)、次いで3勝が松坂大輔、ダルビッシュ、2勝が野茂英雄、岩隈久志で、上原浩治、田沢純一、高橋尚成、黒田博樹が1勝ずつ。ドジャース選手では10年6月26日にドジャースタジアムで6回途中4失点だった黒田のみ。

 【一問一答】

 ――好調の要因は。

 「練習の中で、ちょっとずつ良い感覚になったり、それをまた失ったりしながら練習している。今週はちょっとずつ良い感覚が出てきたので、その感覚で投げました」

 ――好調な相手打線を抑えた。

 「打線が良いのは試合前から分かっていた。落ち着いて投げることに集中して、今日は良いパフォーマンスが出せた。良いところをしっかりキープして、良い調子で投げていけたら」

 ――ヤンキースとは契約まで凄く近かったと言われている。

 「本当に素晴らしいチームだというのはミーティングをしていただいて凄く感じました。交渉していただいたチームも何チームかあるけど、どのチームに投げる時も同じ気持ちで落ち着いて投げていこうと思っている」

 ――ロバーツ監督とのハグは。

 「強いな、と(笑い)」

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