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大谷翔平 ヤ軍との名門対決第2打席で12打席ぶり安打 8戦ぶり適時打 ジャッジとのMVP対決で存在感

スポニチアネックス / 2024年6月9日 9時30分

ドジャース・大谷

 ◇インターリーグ ドジャース-ヤンキース(2024年6月8日 ニューヨーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が8日(日本時間9日)、敵地でのヤンキース戦に「2番・DH」で先発出場。第2打席に左前適時打を放ち、6日のパイレーツ戦の第1打席以来12打席ぶりにHランプを灯した。

 6月に入って湿っていた大谷のバットから快音が響いた。1―1の3回1死一、三塁で迎えた第2打席。左腕コルテスにカウント2―2と追い込まれたが、最後はボール気味の外角直球を左前に軽打し、チームに勝ち越し点をもたらした。適時打は5月29日のメッツ戦以来8試合ぶりとなった。

 この日のヤンキースの先発は過去の対戦で超スローな変則投法を披露した左腕コルテス。第1打席はフルカウントから外角カットボールに空振り三振。6回先頭で迎えた第3打席は外角スイーパーに泳がされて三飛に倒れた。

 4―2の8回無死一塁で迎えた第4打席は3番手右腕ケンリーとの対戦。カウント1―2からの内角高め直球に詰まらされた打球だったが、二塁トーレスがはじいて失策で出塁した。この後打線がつながり、1死満塁からT・ヘルナンデスがこの日2本目の一発となる15号満塁弾。本塁打数で大谷に並び、1試合6打点の大暴れを見せた。

 メジャー移籍した2017年オフに続き、FAの目玉だった昨オフも獲得が実現しなかったヤンキースのファンからは3連戦初戦から大ブーイングの洗礼を受けた。ヤンキースでは初回の守備中に先発の各野手に向けてロールコールが送られるのが恒例だが、そのチャントを中断してまで第1打席に向かう大谷に大ブーイング。しかし、ブーイングをはね返す活躍は見せられず5打数無安打に終わり、過去2度月間MVPを受賞した6月に入って打率.192、1本塁打2打点と苦しんでいる。しかも26打数で10三振と三振が多いのも心配な状況だ。それでも前日の8回の左飛、延長10回の一ゴロも紙一重の打球とあり、デーブ・ロバーツ監督は「2つのいい打席があった。彼は大丈夫だ」と強調していた。

 ヤンキースタジアムでは過去13試合で打率.118ながら6安打のうち4本が本塁打。2021年には4試合で3発、元祖二刀流ベーブ・ルースが本塁打を放った旧ヤンキースタジアムのこけら落としから、ちょうど100周年の記念日に行われた昨季の試合でも1発を放っている。米メディアもドジャースのベッツ、フリーマン、ヤンキースのジャッジ、スタントンと大谷を含めてMVP経験者5人が集結した東西名門球団の対決特集記事を組むなど、全米で注目が集まっていた。

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