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阪神・糸原が緊急事態救った!負傷の渡辺に代わり一塁守備、ラッキー7には先頭で得点機を演出

スポニチアネックス / 2024年6月10日 5時18分

<神・西>7回、糸原は中前打を放つ(撮影・平嶋 理子)

 ◇交流戦 阪神3-0西武(2024年6月9日 甲子園)

 頼りになる男だ。阪神・糸原が緊急事態を救った。出番は3回の守備。2死一塁からファウルフライを追って負傷した渡辺に代わり、急きょ一塁ミットを手に守備に就いた。今季2度目の一塁守備を無難にこなし、0―0のまま迎えた7回にバットで見せ場が訪れた。

 「先頭バッターだったけど、しっかりチャンスメークができて良かったです」

 初対戦の渡辺の微妙に動くボールに打線が打ちあぐねる中、追い込まれてから7球目のスプリットを中前へ運んだ。これを足がかりにしてチームはチャンスを広げる。この回に一気に3得点を挙げた。8回には、3番手の上田から右翼線へ二塁打。途中出場で、5月31日ロッテ戦以来の複数安打を記録した。

 「守備はドキドキしながらやっていましたけど、本当に(才木が)頑張っていたので。何とか先頭でチャンスメークできて良かったと思う」

 才木のノーヒット投球を継続させるために、普段以上の緊張感で守備に就いたことを明かした。試合終了までに球場に戻った渡辺から「イトさん(糸原)は急に代わってあそこまで活躍してくれたので僕としてもうれしい」と感謝されたほどの働きっぷりだった。

 交流戦残り7試合中、6試合はパの本拠地。岡田監督は「前川を使うと糸原を代打で残しておきたいのもあるしな。来週はDHになるから、まだどうなるか分からんけど」とうれしい悩みを口にした。三塁や二塁だけでなく一塁もできる。さらに、代打でも、先発でも、途中出場でもいい仕事をする。マルチすぎる31歳は、今年も替えがきかない戦力だ。 (倉世古 洋平)

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