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あの夏の日と同じ…GLAY 25年前の伝説幕張20万人ライブ再現

スポニチアネックス / 2024年6月10日 5時8分

ベルーナドームでライブを開催したGLAYのTERU

 4人組ロックバンド「GLAY」が9日、埼玉県所沢市のベルーナドームで、デビュー30周年イヤーの幕開けを飾るライブを開催した。事前に「もう一度見たいライブ」のファン投票を実施。1999年7月に千葉市の幕張メッセ大駐車場で日本音楽史上最大となる20万人を集めて行われたライブが1位になり、これを再現した。前日8日と合わせ計6万人を動員。大ヒット曲「口唇」「HOWEVER」などを当時の曲順通りに披露し、全26曲を届けた。

 ライブのタイトルは25年前と同じ「GLAY EXPO」。そのロゴがプリントされた花道ステージの巨大バルーンが割れメンバー4人が登場。その瞬間、時間は25年巻き戻った。

 オープニングの演出から当時のままだ。1曲目は「HAPPY SWING」。TERU(53)が声を張り上げ、JIRO(51)が、TAKURO(53)が、HISASHI(52)が弦を思いっきり弾く。体を揺らし、両手を上げて声援を送るファン。熱気は25年前のあの夏の暑い日と同じだ。TERUは「力持て余すなよ。最後まで付いてこいよ。スタンド!アリーナ!ベルーナドーム!」と絶叫。2曲目「口唇」につなげた。

 1999年7月31日、気温33度の炎天下で行われた“伝説のライブ”。動員数20万人は今も日本音楽史上最大の記録として残る。ステージセットも当時を意識。鉄骨を組み上げ、大型モニターをはめ込んだ。ステージもアリーナの端から端まで“超長”。TERUはあの日と同じく、その端に立って歌い、会場の両サイドに座るファンにその姿を届けた。

 「ちょっと暑くない?99年のあの夏がここに来ちゃったのかな?」。TERUは曲の間のトークで、伝説のライブを思い出すようにファンに呼びかけた。TAKUROが「あの頃はデビューして5年。たくましくなって帰ってきました。もし当時(幕張に)居たのであれば、あの時のGLAYと比べて。もし居なかったら、新鮮な思いで聴いて。生まれていなかったなら、まったく新しいバンドとして楽しんで!」と話すと、ドームに笑いと拍手が巻き起こった。

 99年のライブでは、前年に33歳で死去したX JAPANのhideさんの「MISERY」をカバーして追悼した。TERUは「空にいらっしゃるので、空に届けたい」と、この日も当時と同じ思いを込めて歌った。最後には、あの日と同じ花火も打ち上がった。

 25年間、音楽シーンのトップを走ってきた4人のパワーは、衰えるどころか勢いを増すばかり。「1999年7の月、空から恐怖の大王が降りてくる」とノストラダムスの終末論が漂っていたあの夏。TERUは幕張のステージで「変な予言を吹っ飛ばそうぜ!」と観客をあおった。大魔王は現れなかったが、この25年で社会は大きく変化した。この日、ベルーナドームの客席のあちこちに、あの伝説のライブを体験した熟年層の姿。若年ファンに負けない熱量で4人に声援を送った。GLAYとファンの絆は、25年たっても全く変わっていなかった。

 ≪99年ライブVTR/演出に30億円≫99年のライブは、幕張メッセのオープン10周年とGLAYの結成10周年を記念して開催された。東京ドーム4個分となる18万5000平方メートルに、全長145メートル、高さ40メートルのステージを設置。1万5000台の照明、4650トンの機材、1500本の花火など計30億円を投入した演出で約3時間で全25曲を披露した。暑さで、ダフ屋を含め1000人以上が体調を崩した。開演は午後4時半だったが、開場時間は6時間前の午前10時半。臨時シャトルバス600本、海浜幕張駅でも通常の15倍となる150人の駅員を配置したが、全ての観客が退場したのは日付が変わった深夜0時半だった。

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