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F1角田に169万円の罰金 カナダGPの国歌斉唱に遅刻 戒告ではなく異例の処分

スポニチアネックス / 2024年6月10日 11時43分

角田裕毅(AP)

 F1の角田裕毅(RB)が9日(日本時間10日)に決勝が行われたカナダGP(モントリオール)で、レーススタート前の国歌斉唱に遅刻したとして1万ユーロ(約169万円)の罰金処分を受けた。

 英「プラネットスポーツ」によると、角田は終盤にスピンして14位に終わったレース後、スチュワード(レース審査員)に呼び出されて処分を言い渡された。同メディアによると「めったに見られない」呼び出しで、この日はレース終了前に観客がコースに入り込んだ件で同GPのプロモーターも呼び出されたという。

 FIA(国際自動車連盟)のスポーツ規則第19条4項bは「全てのドライバーは、フォーメーションラップ開始時刻の2時間10分前から始まる30分のドライバーズパレードや集合写真などのプレゼンテーションに参加しなければならない」と規定。さらに「いかなる場合でも、フォーメーションラップ開始時刻の14分前までに、全ドライバーは国歌演奏のためにグリッドの最前列にいなければならない」と定めている。

 スチュワードはビデオ検証により角田がカナダGPの国歌斉唱に遅刻したのは事実と判断。「チームは”ドライバーに適切な時間を知らせなかったため遅刻した”と主張しているが、時間どおりに到着するのはドライバーの責任でもある」とした。また、通常なら戒告程度で済むところ、「国歌斉唱はレース前の手続きの重要な要素であり、開催国への敬意の表れであると認識している」と強調し、罰則を罰金に引き上げることを「適切であると考える」と説明した。

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