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目力と低い声で注目 近藤華 日曜劇場「アンチヒーロー」で存在感 特技の「絵」で役作り

スポニチアネックス / 2024年6月12日 4時1分

笑顔でポーズをとる近藤華(撮影・河野 光希)

 現役女子高生の女優、近藤華(16)がTBS日曜劇場「アンチヒーロー」(後9・00)で存在感を発揮している。死刑囚の娘役で、時に話すことができなくなる場面緘黙(かんもく)症という設定の難役。感情の機微をうまく表現しており、深い役への理解の裏には特技を使った意外なアプローチがあった。 (前田 拓磨)

 3年前、マクドナルドのCMで恋する少女を演じて芸能界デビューし「あのキュートな子は誰?」と話題になった近藤。今作では一転、ミステリアスな女子高生を熱演している。「あの日曜劇場に出られるんだと聞いた時はうれしかったし、周りの方も喜んでくれました」と反響は上々だ。

 特に第8話で見せた迫真の演技は注目を集めた。死刑囚の父と拘置所で対面し「つらかったなんてものじゃなかったよ。本当は犯罪者でもなんでもいいから、ずっとパパと一緒にいたかった」などと、泣きながら思いを一気にぶつけたシーンだ。「普段より表情を分かりやすくして、抱えている葛藤みたいなものを演じられるように頑張りました」と、全力で撮影に臨んだ。

 役を深く理解するために自作しているのがイラストだ。演じている牧野紗耶を自身でイメージしたイラストをノートに描き、絵の周りには「無理に明るくしゃべっているような」「ずっと自分にストレスを与え続ける演技をしなければならない」など、自分なりの役の解釈をつぶさに書き込んでいる。犯罪加害者家族の体験談や、場面緘黙症の情報もあり、ノートからは膨大な努力の跡がうかがえる。「書き出して頭で整理する」。これが絵を得意とする近藤が編み出した役作りだ。これまでは落書き程度にメモ用紙に描いてきたが、今作からはノートに描き残すことにした。

 2021年にデビューし、翌22年に日本テレビ「金田一少年の事件簿」に出演するなど、学業と両立しながら女優としてのキャリアを着実に積んでいる。昨年放送のフジテレビドラマ「ばらかもん」では初のレギュラー出演をつかみ「長期間の撮影だからこそ監督がどういう絵を撮りたいか、自分は今何をすべきなのかといろいろ学べたことがたくさんありました」と大きな転機となった。同名漫画を原作としたドラマだったが、ここでも自分なりに創造したイラストで演じる役を分析し、理解を深めた。

 女優としての武器は強い目力と低い独特な声。「長いせりふでもっと抑揚をつけたい」とさらなる成長を期す。その先に目指す理想の女優像はどんな時でも楽しんで演じること。「近藤華なら大丈夫と思っていただけるような、信頼してもらえる女優になりたい」。自らの手でサクセスストーリーを描いていく。

 ≪「一度見たら忘れない子」即興オーディション圧巻≫イラストでの綿密な役作りとは対照的に「アンチヒーロー」のオーディションでは瞬発力が求められた。選考ではその場で渡された台本を読んで演技。初の日曜劇場出演を決めた。飯田和孝プロデューサー(42)は「一度見たら忘れない子だと思いました。オーディションで近藤さんが表現した危なっかしさと表情は役になれると思いました」と起用の決め手を語った。

 ◇近藤 華(こんどう・はな)2007年(平19)8月6日生まれ、東京都出身の16歳。21年にチキンマックナゲットのCMで木村佳乃と共演しデビュー。フジテレビドラマ「ばらかもん」などに出演。「三井のリハウス」などのCMにも出演。菅田将暉の歌「ギターウサギ」ではミュージックビデオのクリエーティブディレクターとアニメーション制作を担当。

 ▽アンチヒーロー 無罪を勝ち取るためなら手段を選ばない弁護士を描いたTBSオリジナルのリーガルドラマ。長谷川博己(47)演じる主人公は自らも関わった12年前の殺人事件の冤罪(えんざい)を証明すべく奔走している。

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