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史上初!!関西5連盟全校初戦突破!! 大トリの関学大は抑え左腕・溝口が満塁ピンチしのぐ

スポニチアネックス / 2024年6月12日 5時2分

<共栄大・関学大>勝利し、グラブを叩く関学大・溝口(撮影・藤山 由理)

 ◇第73回全日本大学野球選手権第2日・1回戦 関学大2―1共栄大(2024年6月11日 神宮)

 1回戦4試合と2回戦2試合が行われ、関学大が共栄大を2―1で破って3年ぶりに初戦を突破した。この勝利により、関西地区の出場が5枠に拡大された1991年以降初めて5連盟の全校が初戦を突破した。天理大、和歌山大も1回戦に勝利して快挙に貢献。大商大は、2回戦で早大に惜敗して8強入りを逃した。

 関西5連盟の大トリとして出場した関学大の本荘雅章監督は、「取り残されなくて良かった…」と胸をなで下ろした。史上初めて関西全5校が1回戦に勝利した。その快挙は、抑え左腕の溝口雄大(4年)が完成させた。

 7回に1点差に迫られ、なおも2死満塁で3番手で登板。フルカウントから「ストライク入ってくれ…」と願った直球で二ゴロに仕留め、残り2イニングも無安打で1点差を守った。「後輩の2人がつないでくれた登板。応援の凄さにアドレナリンが出て、興奮しました」。今春はリーグ戦に全て救援で9試合に登板し、4勝を挙げて最優秀選手を受賞。今季からのリリーフ転向が転機となり、全国舞台での1勝につながった。

 前回出場で8強入りした21年は1年生だった。コロナ下で1年生はチーム活動に参加できていなかったが、大会中に地元の東京に滞在していたため現地で観戦できた。そこで目の当たりにした先輩2人の投球を忘れない。

 当時のエース左腕・黒原拓未(現広島)の力投には「この人みたいになりたいとビビッときた。憧れの存在です」と心を動かされた。さらに、全3試合に救援して無失点に抑えた左腕の鈴木翔也(現三菱自動車岡崎)に刺激を受け、本荘監督には「鈴木さんみたいな役割になりたい」と救援志望を伝えてきた。

 観客席から見た全国大会の光景は、3年後に抑え投手としての才能開花につながった。「去年までは先発だったけど、成績は救援の方がよかったし、その方が向いているのかな」。関西勢の優勝は、06年の大体大から17年間遠ざかる。その間の先輩の活躍も悔しさも受け継ぐ選手たちが、東京の地で躍動している。 (河合 洋介)

 ◇溝口 雄大(みぞぐち・ゆうだい)2002年(平14)9月23日生まれ、東京都出身の21歳。八王子学園八王子では背番号1を背負った3年夏に1回戦敗退。関学大では3年春からリーグ戦に登板し、4年春に最優秀選手を受賞。1メートル68、75キロ。左投げ左打ち。

 ○…大会初日の大商大と佛教大に続き、天理大、和歌山大、関西学院大も初戦に勝利。関西地区5連盟の全校が出場するようになった1991年以降、5校が初戦を突破したのは27度目で初めて。これまでは21年まで5度あった4校が最多だった。1回戦で5連盟同士が対戦し、5校突破ができない組み合わせは6度あった。

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