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オリックス連夜の零封継投!月間防御率0・98で7連勝 11連勝の21年以来、奇跡の逆転優勝へ吉兆6月

スポニチアネックス / 2024年6月13日 5時2分

<オ・神> 勝利し、ポーズを決めるオリックスの(左から)紅林、エスピノーザ、宗 (撮影・須田 麻祐子) 

 ◇交流戦 オリックス4ー0阪神(2024年6月12日 京セラD)

 オリックスは12日の阪神戦(京セラドーム)に4―0で完勝し、連勝を7に伸ばした。先発のアンダーソン・エスピノーザ投手(26)が6回2/3を投げ、無失点で5勝目。救援陣も無失点リレーした。これで6月の月間チーム防御率は驚異の0・98。鉄壁投手陣で積み重ねた「6月7連勝」は、借金3の4位から11連勝(1分け挟む)で一気に首位浮上し、逆転優勝を飾った21年以来だ。不屈の3連覇王者が、奇跡への道筋を見いだした。

 2月の入団会見で広げた大風呂敷が、にわかに現実味を帯びた。エスピノーザは立ち上がりから球威、制球ともに抜群。ストライクゾーンにどんどん投げ込む圧巻の投球で、初回から16人連続アウトを奪った。6回1死から木浪の中前打で大記録は途切れ、試合後は心底、悔しがった。

 「本当に難しいんだなというのと、次回以降できると思っている。どこかで絶対にやりたい。ノーヒットノーランのことは、入団会見で自分で言ってから常に考えてきた。いずれできると思っているし、できればいい」

 7回2死満塁を招いたところで降板。結果的に6回2/3を3安打無失点ながら5月4日の日本ハム戦以来、自身5試合ぶりの白星を手にした。「本当にうれしい。1つはいい投球ができたこと。2つ目はチームが勝ち続けていること。あと、3つ目は今、彼女が来ているんでね」。いたずらっぽく笑う陽気なベネズエラ人右腕が、宮城、山下の両腕をコンディション不良で欠く先発陣を支えている。

 7連勝は全て1失点以下。ここ5試合で4度目の零封勝利で、6月の月間チーム防御率は驚異の0・98だ。6月のオリックスの破竹の進撃といえば、中嶋監督就任1年目だった21年が記憶に新しい。借金3の4位で迎えた6月6日の中日戦から怒とうの11連勝で一気に首位まで浮上した。まだ借金が2あり、首位独走のソフトバンクとは11ゲーム差の今季は、3年前と比べてはるかに厳しい状況。ただ21、22年と驚異的な逆転優勝を飾った中嶋バファローズだけに、奇跡も信じたくなる。

 負傷者続出のチームの中、日本愛好家のエスピノーザは元気いっぱい。ラーメン大好きで知られているが「ラーメン、ヤキニク、ショウロンポウ、モチ、チャーハン、オコノミヤキ…もう本当に日本を楽しんでいるよ」と日本食の“守備範囲”も広がり、ますます快調だ。中嶋監督も「何かちょっと力が抜けた感じで。制球重視じゃないですけど、いい部類ですね」と高評価。誰かが抜けても、誰かが出てくる。本来の強さを取り戻したオリックスに「夏の大逆襲」の予感が漂う。(山添 晴治)

 ○…オリックスの7連勝は昨季9月17~25日の7連勝以来。6月中に記録したものでは21年の11連勝(1分け)以来。前回は交流戦中6月6日の中日戦から始まり、リーグ戦再開後の23日日本ハム戦まで。当初借金3の4位から、20日初の首位浮上を経て貯金8まで躍進。96年以来25年ぶりのリーグ優勝を決めるきっかけとなった。

 ○…また、今回の7連勝は2度の2試合連続零封を含む全試合で1失点以下。7試合連続1失点以下は昨季8月17日ソフトバンク戦から24日西武戦まで6勝1分けの間に「1110100」で記録して以来。6月のチーム防御率は1~4日の3連敗を含めても0・98で両リーグトップだ。

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