1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

広島・森下「1点勝負と分かっていたのに申し訳ない」 5失点を反省 新井監督は責めず「次に備えて」

スポニチアネックス / 2024年6月13日 7時3分

<西・広>5回を投げ終え厳しい表情でベンチに戻る広島・森下 (撮影・白鳥 佳樹)

 ◇交流戦 広島0ー5西武(2024年6月12日 ベルーナD)

 広島・森下暢仁投手(26)が12日の西武戦で、24イニングぶりの失点に沈んだ。5回に突然乱れ、長短6安打に四球が絡んでまさかの一挙5失点。今季最短の5回、同ワーストの5失点でKOされ、3敗目を喫した。打線も左腕・隅田の前に4安打と沈黙し、球数99球で「マダックス(100球未満の完封)」を許して今季11度目の零敗だ。セ・リーグ首位を走る中で、交流戦はこれで7勝7敗の五分。切り替えて、残り4試合で勝ち越したい。

 新井監督は「森下だって点を取られることはある」と言った。頭では理解しても、それまで失点のにおいを感じさせない快投を演じており、落差はすこぶる大きい。突然乱れた5回。右腕は、反省の言葉が口をついた。

 「ストライクゾーンで勝負しないといけないところで四球を出したし、簡単に一つのアウトを取りにいき過ぎた。今日は1点勝負になると分かっていたのに申し訳ないです…」

 先頭・滝沢の左前打から、犠打と進塁打で2死三塁。元山に低めのカットボールを中前へ運ばれ、先制を許すと歯止めが利かなくなった。長谷川、西川の長短打に、栗山には四球。中村剛、陽川にも適時打を浴びた。一挙5失点。森下は、この回限りでマウンドから姿を消した。

 それまでは無双状態だった。5月22日の阪神戦(4回)が起点となった連続イニング無失点。交流戦に入っても同29日のオリックス戦で7回を、6月5日の日本ハム戦でも8回を、零封していた。この日も4回までわずか1安打。重すぎる24イニングぶりの失点だった。

 開幕から8戦連続でクオリティースタート(6回以上、自責3以下)を続け、戦前の時点で防御率1・16を誇った右腕が、今季最短の5回、同ワーストの5失点でKOされる想定外の展開。新井監督は一切責めなかった。

 「(ここまで)森下は、いつもいつもナイスピッチングで、点を取られることはあるし、相手打者がうまく対応していたと見えた。期間が開くのでしっかり休んで、次の登板に備えてもらいたい」

 失意の中で終えた交流戦ラスト登板。再開するリーグ戦まで登板間隔が開くことから、首脳陣は右腕の出場選手登録を一度抹消し、心身をリフレッシュさせる方針だ。森下は言う。

 「点を取られた時にどうやって粘るか。悪いところは分かっている。点を取られても粘り強く。次に向けてしっかり準備して、チームを勝てる方向に持っていけたら…と」

 同じ轍(てつ)は決して踏まない。投球をよりバージョンアップさせ、リーグ戦で巻き返すなら、この1敗にも意味はある。 (江尾 卓也)

 ○…森下(広)が5回に乱調。今季最多5失点で3敗目。イニング5失点は22年5月28日ソフトバンク戦2回に自己ワーストの6失点を喫して以来2年ぶり。今交流戦は前回まで2試合15回を無失点の防御率0.00。この日3回を投げた時点で、交流戦の規定投球回(18回)に到達。無失点(自責0)のまま登板を終えていれば、23年才木(神)、高橋宏(中)に続く交流戦史上6人目の防御率0.00を確実にしていた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください