天皇杯で町田4選手が重傷 黒田監督が批判覚悟で苦言「事実として足に行っていた」日本協会に質問書提出へ
スポニチアネックス / 2024年6月13日 20時11分
J1町田の黒田剛監督が13日、リーグ再開初戦の15日アウェー横浜戦に向けた非公開練習後に取材に応じた。選手の負傷が相次ぎ、PK戦の末に敗れた前日12日の天皇杯2回戦筑波大戦から一夜明け、相手の一連のプレーと判定基準についてあらためて問題提起した。
町田は前半にDF張敏圭(チャン・ミンギュ)、先制点を決めたプレーでMF安井拓也がともに接触プレーで倒れて負傷交代した。クラブは13日、両選手が骨折と診断されたと発表。またその後負傷したFW羅相浩(ナ・サンホ)が左足関節じん帯損傷、FWミッチェル・デュークが左太腿肉離れとの診断結果も明らかにした。
黒田監督は試合後の会見で「勝ち負け以前の問題」として、ファウルの悪質さと一部が見過ごされた判定基準に憤りを表明した。一夜明けたこの日も「不可抗力かは分からないけれど、スライディングがボールやコースではなく、事実として足に行っていた。選手を守るのが監督。選手が文句を言えないなら、どんな批判があっても指導者が指摘しなくてはならない」と語気を強めた。
黒田監督が覚悟した通り、会見での発言は大きな物議を醸した。それでも「反感や批判は承知と言ったように、これをやられっぱなしでいるのは正直、クラブの恥だと思っている。我々もよくラフプレーと言われるけど、(就任した)昨季からケガ人(離脱者)を出したことはない。球際で厳しく行ってのファウルはあるにせよ、絶対にやってはいけないファウルがある」と言い切った。
町田の原靖フットボールダイレクターは同日、この試合の判定基準について日本協会に文書で問い合わせる方針を明かした。「何分に何があった、と事実を提示する。学生のせいにしてはいけないし、非難するつもりはない。レフェリーが基準を示して試合をコントロールすべきだったのではないか」と意図を説明した。
試合後には、筑波大の小井土正亮監督から直接「ケガをさせて申し訳ない」との言葉があったという。原FDは個人的な見解として「大学チームとやるとよく激しい試合になる。ただ、骨折2人はなかなかないケースで驚いている。選手に悪意は感じなかったが、タックルが遅れ気味だったのは確かにあった」と話した。
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