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阪神・西勇が無四球完封、守備のリズムと梅野の配球に感謝 通算2000投球回まであと1回

スポニチアネックス / 2024年6月14日 5時17分

<オ・神> 完封勝利を挙げ、梅野と抱き合う西勇 (撮影・後藤 大輝)

 ◇交流戦 阪神5-0オリックス(2024年6月13日 京セラD)

 阪神・西勇輝投手(33)は114球を投げ抜き、満面の笑みで梅野と熱く抱擁した。6安打に抑え、昨年9月12日の巨人戦(甲子園)以来の完封で3勝目。四球を与えない抜群の内容で、前夜まで2試合連続無得点に抑えられた古巣にやり返した。

 「守備のリズムも良かったし、梅野の配球も良かったので、(無四球よりも)そっちの方が大きかった」

 初回無死一、二塁を切り抜けて失策の豊田を救い、2回以降は付け入る隙を与えなかった。特に過去2戦で計6安打の紅林に対しては変化球を軸に攻め、2回に許した左前打だけにとどめた。

 「インコースを攻めてL字の対角線で攻めた方がいいのかなと思った。(最後は)カーブを使って理想のような形でアウトにできて良かった」

 プロ16年目。若手に伝えられることがたくさんある。9イニングを積み上げて通算1999イニングに到達。プロ野球で過去93人しかいない通算2000投球回まであと1イニングに迫った。

 「何十年もローテーション投手が元気にやってきているわけじゃない。だから、教えられるのは自分しかいない。その役目をしっかりやっていきたい」

 オリックスからは2年連続勝利で、京セラドームでは4年ぶり白星。交流戦通算15勝目を初完封で飾った場所が慣れ親しんだマウンドだったのも何かの縁か。「仲良かった分、こういう本番でしっかり投げ合うのは変な感じ。無事に抑えられて良かった」。また一つレジェンドへの階段を上った。(杉原 瑠夏)

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