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【柔道】斉藤立 異例の五輪1カ月前国際大会派遣「可能性を少しでも100%に近づける」鈴木監督が説明

スポニチアネックス / 2024年6月14日 18時43分

斉藤立

 柔道男子日本代表の鈴木桂治監督が14日、オンラインで取材に応じ、パリ五輪100キロ超級代表の斉藤立(JESグループ)を今月21、22日のパンアメリカン・オープン(ペルー・リマ)に派遣を決めた件について、「(五輪のシードに関わる)ポイント獲得が一つの目的」と説明した。

 斉藤の先週時点の五輪ポイントランキングは6位。準決勝で同3位で過去5戦全勝のテムール・ラヒモフ(タジキスタン)、準決勝で同7位で五輪を2度制しているテディ・リネール(フランス)か同2位で昨年の世界王者イナル・タソエフ(ロシア)と当たる可能性が高かった。ところが先週末にスペインで行われた小規模な国際大会でリネールが優勝し、ランキングを逆転された。現状だと準々決勝でタソエフ、準決勝でリネールと当たる厳しい組み合わせが想定される。

 鈴木監督ら首脳陣はリネールの一連の動きを5月の世界選手権後に察知したといい、斉藤の派遣を検討。リネールに逆転されたことで、正式に派遣を決定した。タソエフは昨年の世界選手権決勝でリネールに敗れたものの、大会後に判定が見直され、国際柔道連盟(IJF)が両者優勝という異例の判断を下した経緯があるほどの強豪だ。斉藤とは対戦がないが、鈴木監督は「当たらなくてもいい選手と当たる必要はない。リスクを排除するのが、われわれ(首脳陣)の仕事。(五輪金メダルの)可能性を少しでも100%に近づけるための仕事をする。リスク的な判断。強い選手から逃げているわけではない。より戦略的な考え」と語気を強めた。

 斉藤本人には移動に片道30時間以上かかること、現在のエントリー選手は斉藤とリネール、国際大会未経験の地元ペルー選手2人の計4人で、斉藤以外が取りやめた場合は試合が成立せずにランキングも上がらないリスクなどを説明。その上で「移動はリスクではない。不安ではない。リネールの思い通りにいかせることはしたくない」と監督に伝えたという。仮にリネールとの対戦が実現した場合も、棄権せずに真っ向勝負する意向だという。

 全ては日本勢として08年北京五輪以来、4大会ぶりの最重量級金メダルを獲得するため。異例の派遣の成否は、8月2日にパリで明らかになる。

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