五輪切符獲得!バレー女子・真鍋監督が明かす勝因は22年の勝利至上主義「ポイントの貯金が大きかった」
スポニチアネックス / 2024年6月15日 4時32分
日本バレーボール協会は14日、国際バレーボール連盟(FIVB)から女子日本代表のパリ五輪出場が確定したとの通知を受けたと発表した。13日のネーションズリーグ福岡大会1次リーグ、カナダ戦に2―3で敗れた段階では持ち越しとなっていたが、試合がなかった14日に一転して切符獲得が判明する異例の事態となった。6大会連続14度目の五輪出場が決まった日本は、15日にセルビアと対戦する。
真鍋監督は指揮官として3度目の五輪に挑む。ロンドン五輪で日本を銅メダルに導き、リオ五輪でも采配を振った。東京五輪は解説者として観戦したが、25年ぶりの1次リーグ敗退を目の当たりにし「パリ五輪に出場できなかったら女子バレーはマイナースポーツになる」との危機感を抱き再登板を決意した。
日本協会の公募に立候補。選考委員を前に「サーブ、サーブレシーブ、スパイクレシーブ、失点の少なさの4つで世界一を目指す」などの強化方針をプレゼン。新監督に選ばれると、五輪3回出場の竹下佳江氏を監督付戦略アドバイザーに起用するなど、気心の知れたスタッフを集め22年に始動した。
「出場権獲得のターニングポイントは再就任1年目」と言う。当時の世界ランクは9位。ネーションズリーグは各国が若手を試す中、ベストメンバーで臨み7位。世界選手権は5位に入り、合計50ポイントを稼ぎ世界ランク6位まで浮上した。世界ランクで五輪切符を手にした指揮官は「今思うと1年目の50ポイントの貯金が大きかった」と振り返る。
23年にはサーブ強化のタスクフォースを立ち上げ、各分野の専門家や、荒木絵里香氏ら代表経験者を招へい。選手の意識を変え、強いサーブを軸としたバレーを目指してきた。
五輪予選ではトルコ、ブラジルに敗れ、あと一歩で出場権を逃した。「今年のネーションズリーグに懸けていた。1戦目からトルコに勝利するなど、ポイントを稼ぐことができた。選手やスタッフに感謝している」と感慨深げだった。
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