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TBS系日曜劇場「アンチヒーロー」プロデューサーが語る 「仕掛け」にほころびが出なかった理由とは

スポニチアネックス / 2024年6月15日 10時1分

TBS系日曜劇場「アンチヒーロー」で物語のカギになる検事・桃瀬を演じた吹石一恵

 【インタビュー】俳優長谷川博己(47)主演のTBS系日曜劇場「アンチヒーロー」(日曜後9・00)は16日に25分拡大スペシャルで最終回が放送される。「弁護士ドラマ」という枠組みを超え、長谷川演じる“アンチ”な弁護士を通して、視聴者に“正義とは果たして何なのか?”“世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?”を問いかける話題作。ネット上で考察合戦が繰り広げられるほどのもり上がりとなっている中、飯田和孝プロデューサーに緻密な制作ができた理由を聞いた。(鈴木 美香)

 衝撃だった9日放送の9話のエンディング。明墨が町工場社長殺人事件の証拠隠滅の疑いで逮捕され、その報告を聞いた検事正・伊達原泰輔が「かわいそうにねえ」と白々しく言い放った後、「そうですか。当然の報いだと思いますけど」という女性の冷たい声が響き、そこにいるのが「明墨法律事務所」のパラリーガル・白木凛(大島優子)と判明。白木が伊達原のもとを訪れ、隠蔽の証拠となるジャンパーを持ち込む裏切り行為をしたことが分かった。そばでニタリと笑う検事・緑川歩佳(木村佳乃)――。

 飯田氏は「最終回、皆さんも(色が入った名前の登場人物の動きに)期待してくれているんじゃないかなと思います。緑川については“このままで終わらないのでは?”、白木については“これ、わざとだよね?”っていう投稿も見られました。そこを信じるも信じないも、視聴者の皆様に楽しんでいただければ」と含みを持たせた。

 ネットでは視聴者が細かい描写などで気付いたことを指摘し合い、もり上がっていった。緻密な作品づくりがあったからこその流れだった。

 今回は4人の脚本家チームによる、日本では珍しい共同脚本だった。

 飯田氏は「アイデアが枯渇しない、議論しながらできたのは良かった。4人の脚本家の皆さんの得意な部分を生かして作り上げた」と説明。2019年公開の映画「七つの会議」や23年同局「VIVANT」などの長ぜりふで力を発揮した李正美氏が今作も長いせりふのシーンを担当。また「2話のようなポップな内容を山本奈奈氏、宮本勇人氏は仕掛けを構築するのが上手、福田哲平氏は構成がうまい」として「うまくパート分けできた」という。

 さらに「仕掛けにほころびが出ないようにディレクターもまじえて議論を重ねた」と語る。

 9話で、桃瀬礼子(吹石一恵)の自宅に赤峰柊斗(北村匠海)が訪れ、真相解明のための資料を持ち帰るシーンでも、当初は資料の量がたくさんだったが、「これまでの流れから明墨がすでにたくさんの資料を受け取っているはず」との声が出て、修正し、桃瀬の日記を託されるという印象的なシーンになっていったという。

 「全伏線回収」をうたう最終回も緻密なつくりによるストーリーに引き込まれそうだ。

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