DeNA・東が今季初完封 開幕投手が開幕から5連勝は球団最長 「歴史に名を刻めて良かった」

＜西・D＞完封で5勝目を挙げた東（撮影・島崎忠彦）

　◇交流戦　DeNA4－0西武（2024年6月15日　ベルーナD）

　DeNAの東が開幕から無傷の5連勝を今季初完封で飾った。116球を投げ「先発投手として最後まで投げきれるのはうれしい」と充実感に浸った。

　試合前のブルペンで「正直、状態が悪かった」と振り返る。本来は横手気味のリリースポイントから投じる左腕だが、この日は腕が上がっていたためだ。「6回のベンチ前でのキャッチボールで気づいて腕を下げた」。試合中の修正が功を奏し、7安打を許しても得点は許さなかった。

　開幕投手を務め、開幕から5連勝は球団では最長記録となった。「球団の歴史に名を刻めたことは良かったですし、誰かが抜いたら“東以来”と言われるので、それはうれしい」。加えてクオリティースタート（6回以上、自責点3以下）も、最多勝と最高勝率の2冠に輝いた昨季から22試合に伸ばした。

　完封はチームにとっても今季初めて。バッテリーを組んだ山本と抱き合った28歳のエースは「Aクラス、優勝を目指してやっていく」と力強く言った。（大木　穂高）