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幕張の「ノールック投法」高野脩 待望初勝利「自信持って強気に投げた」吉井監督に通算100勝プレゼント

スポニチアネックス / 2024年6月16日 5時32分

<ロ・中>ノールック投法で力投する高野脩(撮影・長久保 豊)

 ◇交流戦 ロッテ10―0中日(2024年6月15日 ZOZOマリン)

 ウイニングボールを手にしたロッテ・高野脩は、さっそく吉井監督にいじられた。「記念の100勝が高野(脩)で残念だよ」。いつものジョークに左腕も笑顔だ。プロ2年目で待望の初勝利。本拠地で初のお立ち台に上がると、チケット完売のスタンドを見上げて「凄い、うれしいです!」と声を張り上げた。

 「ブルペンデーだったので、しっかりゼロでつなごうと。直球も変化球も良かった。自信を持って強気に投げた」。3回に2番手で登板。頭は下を向き、左足を高くはね上げる。リリースの瞬間は「捕手は見えていない」という独特な「ノールック投法」で、4回は高橋周からの中軸を3者連続三振に仕留めた。2回2/3を3安打無失点で5奪三振。打線も今季最多タイの16安打&10得点で援護した。

 きっかけは高1の夏。甲子園に出場した投手の「担ぎ投げ」を見て「かっこいいな」と思ってまねをした。「自分は思いきり腕を振っているだけ。でも打者は嫌がってくれる。セールスポイントだと思う」。角度のある直球と落差抜群のフォーク。巨人やレッドソックスなどで活躍した岡島秀樹にうり二つで、映像を見て参考にしている。あだ名は「チェス」。チェスト(胸)をグッと前に出した投法から名付けられた。

 「ボールは実家に飾ります。両親に?はい」。当初、この日は右上肢のコンディショニング不良で出場選手登録を抹消された佐々木が登板予定だった。高野脩らの奮闘で5投手での完封リレー。吉井監督は「ブルペンデーが100勝目というのは自分らしい」と振り返ったが、もちろん「残念」なわけがない。連敗も5で止まり、高野脩とともに満面の笑みだった。 (鈴木 勝巳)

 ◇高野 脩汰(たかの・しゅうた)1998年(平10)8月13日生まれ、島根県出雲市出身の25歳。出雲商では甲子園出場なし。関大では3年秋にリーグMVPに輝くなど活躍も20年ドラフトでは指名漏れ。日本通運を経て22年ドラフト4位で入団した。昨年7月25日の西武戦でプロ初登板。今季年俸1150万円。1メートル83、87キロ。左投げ左打ち。

《出雲商の先輩・大野豊氏も喜び「成長している」》

 ○…高野脩の出雲商の先輩・大野豊氏(本紙評論家、写真)も後輩の初勝利を喜んだ。NHKラジオの解説でZOZOマリンを訪問。試合前には激励もし「彼が投げた試合を放送できて、初勝利も見られた。感激です。出雲商出身のプロ選手は2人だけ。2年目で成長している」。高野脩は今年1月には同郷の島根出身のソフトバンク・和田の自主トレに弟子入り。地元の2人の先輩はともにレジェンド左腕で、高野脩は「2人とも凄い投手。並べるように頑張りたい」と話した。

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