TBS系日曜劇場「アンチヒーロー」最終回で主題歌流れたシーンは…プロデューサー明かす理由とは?
スポニチアネックス / 2024年6月16日 22時21分
【インタビュー】俳優長谷川博己(47)主演のTBS系日曜劇場「アンチヒーロー」(日曜後9・00)は16日、25分拡大スペシャルで最終回が放送された。「弁護士ドラマ」という枠組みを超え、長谷川演じる“アンチ”な弁護士を通して、視聴者に“正義とは果たして何なのか?”“世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?”を問いかけた話題作。シンガー・ソングライターのmilet(年齢非公表)が今作のために書き下ろした「hanataba」もドラマをもり上げた。最終回の同曲の挿入シーンにどんなこだわりがあったのか、飯田和孝プロデューサーに聞いてみた。(鈴木 美香)
「大嫌い 嘘じゃない ああ 鎧をそっとおろして」の歌い出しの「hanataba」。miletの切ない歌声がストーリーにピッタリと話題となっていた。
飯田プロデューサーは「毎回、視聴者の皆さんがどこで入れるのかを注目してくれてうれしかった。最終回、すごく議論して本当はもう1パターンあったけれど…」と明かした。
〈以下、ネタバレあり〉
「hanataba」が流れたのは、主人公の弁護士・明墨正樹(長谷川博己)と、明墨によって一度は無罪判決を勝ち取ったものの、本当は殺人を犯していた緋山啓太(岩田剛典)がホテルの部屋で会い、明墨が犯罪、過ちに対して自身の考えを述べるシーン。飯田氏は「1話の冒頭のシーンとリンクする場面。犯罪者というレッテルをはられることについて明墨が語っていて、テレビドラマであそこまで言うと救いようがないかもしれないけれど、最終回の曲の流れたシーンは、犯罪者、過ちに対して、最後は“生きろ!”と言って、明墨の考えをフォローしている。その後の展開が良かった」と語った。
飯田氏のにとって好きなシーンだそうで「レッテルをはられると会社でもそうだし、なかなか払拭できない。反省したら一歩踏み出せるみたいに描くものが多いけれど、世の中の現実を表現したかった」とした。
miletは脚本を読みながら作詞作曲し「守りたいものを守るための強さに必要なものは愛なのか、正しさなのか。自分本位な愛や正しさの在り方をいま一度見つめながら書きました」とコメントしていた。
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