松井裕樹は5戦連続無失点もパドレス大敗 シルト監督「諦めてしまうのは簡単だったが…」選手の粘り評価

パドレス・松井裕樹（AP）

　◇ナ・リーグ　パドレス6－11メッツ（2024年6月16日　ニューヨーク）

　パドレスの松井裕樹投手（28）が16日（日本時間17日）、敵地でのメッツ戦に4回途中から2番手で登板。イニングをまたぎ1回1/3を1安打無失点に抑えた。

　松井は1－7とリードされた4回2死二塁からマウンドへ。2019年の本塁打王・アロンソをスライダーで左飛に仕留め、追加点を与えなかった。

　イニングをまたいだ5回も続投し、1安打を許したものの、最速93マイル（約149・7キロ）の速球で2022年の首位打者・マクニールを右飛に打ち取るなど、力強い投球だった。

　松井はこれで7日（同8日）のダイヤモンドバックス戦から5戦連続無失点。今季は33試合に登板し、3勝2敗、防御率4・11となっている。

　松井は好投したが、チームは先発シースが3回2/3で7失点と大誤算。8回に6－7まで追い上げたものの、8回裏にまた4点を失って突き放され、結局は大敗を喫した。低迷中のメッツに3連敗となり、過去2週間は5勝9敗、アウェイで7連敗と停滞する。

　左足付け根の痛みで負傷者リスト入りしているダルビッシュ有投手の復帰日も決まっておらず、厳しい状況は続く。それでもシルト監督は「私たちの日ではないと諦めてしまうのは簡単だったが、選手たちはよく戦ってくれた」と語り、「より安定してプレーする術を見つけていかなければいけない」と前を向いていた。（ニューヨーク・杉浦大介通信員）