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これぞ東京の笑い! 伊東四朗+熱海五郎一座の演舞場公演に腹を抱えた

スポニチアネックス / 2024年6月18日 18時31分

(前列左から)渡辺正行、松下由樹、伊東四朗、三宅裕司、(後列左から)深沢邦之、小倉久寛、ラサール石井、春風亭昇太、東貴博

 【佐藤雅昭の芸能楽書き帳】喜劇役者の伊東四朗が6月15日に87歳の誕生日を迎えた。東京・新橋演舞場で公演中の「熱海五郎一座 スマイル フォーエバー~ちょいワル淑女と愛の魔法~」に出演中で、バースデー当日も夜公演のステージに立った。

 三宅裕司(73)率いる「熱海五郎一座」は、「東京の軽演劇をなくしてはいけない」との思いから2004年に旗揚げした「伊東四朗一座」が前身。多忙な伊東が出演できない時に三宅が座長となって継承。劇団名も「伊東ならぬ熱海」「四朗ならぬ五郎」と、しゃれっ気たっぷりに三宅が命名した。

 14年に新橋演舞場に進出。コロナ禍による休止もあったが、今回がちょうど10回目の記念公演。「熱海五郎一座」に伊東が招かれたのは初めてで、しかも演舞場の舞台に立つのも初めてのこと。そんな話題性もあって、「連日満員の盛況」(関係者)をみせている。

 2024年の東京が舞台。公演は6月27日まで続くので、詳しくは書かないが、1人の老人(伊東)が銀行で強盗事件に巻き込まれたことから物語は展開していく。東京都知事や刑事、そして魔法学校の生徒たちが登場し、観客を笑いの渦に巻き込んでいく。

 「稽古初日、皆がニッコニコで迎えてくれた時は本当に嬉しかったです。この仲間感が喜劇を盛り立てます。宜しくねーっ」とパンフレット用のインタビューで語った伊東はさすがの貫録。円熟味、間の取り方も絶妙で、自然と笑みがこぼれてくる。

 そんな伊東と同じ舞台に立てているのがうれしくたまらないといった思いが共演者たちから噴き出し、こちらにビシビシと伝わってきた。座長の三宅をはじめ渡辺正行(68)、ラサール石井(68)、小倉久寛(69)、春風亭昇太(64)、そして東貴博(54=深沢邦之と交互出演)のレギュラー陣は無論、16年の熱湯老舗旅館「ヒミツの仲居と曲者たち」以来、2度目の一座登場となった松下由樹(55)もご多分に漏れずだ。

 松下の役どころは東京都知事。歌あり、踊りあり、アクションありのキレっ切れの演技は、小泉孝太郎(45)との共演ドラマ「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~」(テレビ東京系)で扮する「寺田寅三(てらだ・とらみ)巡査長」に通じるキャラクター。コメディエンヌぶりをいかんなく発揮して盛り上げに一役買っていた。

 伊東は「“想い出にかわるまで”というドラマ(TBS系)でご一緒し、“笑ゥせぇるすまん”(テレビ朝日系)にも出ていただいた」と共演を喜び、松下も「幸せです」と返した。

 伊東と松下をゲストに迎えた10回目の演舞場公演。伊東は5月31日の取材会で「今回の芝居の出来によって、私も身の振り方を考えます。楽しみなのか怖いのか…。微妙なところでして、毎日震えています」と語っていたが、あの味わい深い演技は代わりの効かない至芸だ。次は久々に「伊東四朗一座」でお目にかかりたいものだ。

 さて、最後に特に書き添えておくのはリーダー渡辺の快演ぶり。懐かしの得意ネタ「コーラの一気飲み」も披露し、受けようが不発に終わろうが、お構いなし?の体を張ったギャグの連発が実におかしかった。カーテンコールの拍手もひときわ大きく響いていた。

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