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阪神・梅野 交流戦サヨナラ締め呼んだ 通算1000試合出場節目の一戦で達成「自分でも忘れない」

スポニチアネックス / 2024年6月19日 5時18分

<神・日>延長11回、サヨナラのホームを踏んだ三走・植田(中央)と喜ぶ打者・梅野(左)(撮影・中辻 颯太)

 ◇交流戦 阪神2-1日本ハム(2024年6月18日 甲子園)

 節目の試合で劇勝!阪神・梅野隆太郎捕手(33)が18日、日本ハム戦(甲子園)に「7番・捕手」でフル出場し、通算1000試合出場を達成した。プロ野球530人目、阪神選手28人目で、阪神の捕手登録選手では田淵幸一、矢野燿大に続く3人目となった。その一戦で猛虎は相手守備のミスに乗じて4月18日巨人戦以来、今季2度目のサヨナラ勝ちを収め、偉業に花を添えた。7勝11敗と苦しんだ交流戦を白星で終え、貯金2の単独2位で21日のリーグ戦再開(対DeNA)へ向かう。

 誰も予期せぬ結末となった。1―1の延長11回だ。代打・豊田の中前打で1死一塁も、森下の打球は遊ゴロ。併殺でチェンジ…のはずが一転、敵失で一、三塁のサヨナラ機がもたらされた。梅野が打席に入る。その初球で森下が二進して二、三塁。通算1000試合出場の節目を劇的な一打で飾る――至高のクライマックスは幻となったが、3時間54分の死闘は矢沢の暴投による劇勝で幕を閉じた。ラッキーの連続は正妻の献身が呼び込んだ。

 「しんどい試合。幸運な部分もあったが勝つためにやっている。守り勝てたというのは自分にとっても大きい。自分でも忘れない」

 三塁走者・植田の生還を“特等席”で見届け、両手を天に掲げながら歓喜のウオーターシャワーに身をゆだねた。息が詰まりそうな交流戦の最終戦。先発・村上から6番手・島本までの1失点リレーを懸命なリードで支えた。バットでは5回無死一、三塁でセーフティースクイズを細野の正面に転がし、前川の憤死を招くなど4打席で音なし。それでも勝利、そして入団時に鍛えられた日本ハム・山田バッテリーコーチの前での達成を喜んだ。

 「(山田コーチは)研究熱心で熱い。練習時間を目いっぱい使ってくれた。1000試合は想像していなかった。まだまだ試合に出て、貢献したい」

 前日17日は33歳のバースデーだった。30歳を過ぎ、体のケアに一層の神経を使う。球団トレーナーとも密に会話し、常に万全に近い状態で戦場へ臨む。先のオリックス戦では、試合出場がなくとも丁寧に治療を施し、愛車に乗り込んだのは全選手で最後。捕手という仕事柄、いつも体のどこかにアザがあるが、「みんな満身創痍(そうい)」と多くは語らず、弱音もはかない。それこそが、扇の要を任される男の美学だ。

 「連敗を少なく連勝を多くできるように。自分たちが(先頭で)やっていかないと優勝はない」

 猛虎は苦闘の交流戦を7勝11敗で終えた。それでも貯金2の単独2位。巻き返しのチャンスはまだある。次なる目標は残り「15」に迫る球団生え抜き初の「捕手1000試合出場」、そして秋の美酒へ――。見据える頂点まで、背番号2が歩みを止めることはない。(八木 勇磨)

 《プロ野球530人目》梅野(神)が18日の日本ハム3回戦(甲子園)に「7番・捕手」で先発し、通算1000試合出場を達成した。プロ野球530人目。初出場は14年3月28日の巨人戦。阪神で1000試合以上に出場した選手は28人目で、捕手登録では田淵幸一、矢野燿大に次いで3人目。

 《今季2度目サヨナラ》阪神のサヨナラ勝ちは4月18日巨人戦以来、今季2度目。相手投手の暴投による決着は、19年3月29日ヤクルト戦(京セラドーム)の延長11回(投手・石山)以来。甲子園では02年9月24日巨人戦の延長12回(投手・前田幸長)以来、22年ぶりとなった。

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