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谷口キヨコ 「いつまでも」なんて言えなくなった

スポニチアネックス / 2024年6月19日 11時2分

お祝いのお店の前で。鳥羽伏見の戦いの弾の痕だそうです。笑顔が不謹慎かしら…

 【谷口キヨコのごきげん!?SOLOライフ】先日、友人のお義母様の米寿ご飯会にお呼ばれしました。地元で昔からある「親戚のちゃんとした集まりはここ」みたいな、庭のあるお料理屋さん。ご家族だけの集まりやのに、呼んでいただけてほんまに感激でした。

 昔は年長者にお誕生日カードや年賀状に「いつまでもお元気で」と書いてました。無邪気に…でも今は書きません。「いつまでも」がないと知ったから。いや、知ってましたよ、昔から「いつまでも」がないことは。ただ、若いって無邪気というか残酷というか、平気で年長者に「いつまでも」って書いてたし、言うてましたわ。その頃はまだ「いつまでも」がないことを知ってはいるけど、実感してなかった。それが「ない」と実感してから、自分より年上の方に「いつまでも」なんて言えませんわ。私が実感してるってことは、私より年長の方はとっくに実感してはると思うから。

 今回のお祝いの主人公は戦争やその後も続く激動の時代を、お子さんを育てて、旦那様と会社をもり立てて、家事もして生き抜いてこられた女性。何をどうやっても私には到底かないません。なので、憧れの女性ですが「○○さんみたいになりたいです」とも私には言えなくて…。

 生まれた時代や環境が、次元が異なるぐらいに違うし、どう考えても私にそんなことが起きても対処できそうにないから。だから、簡単に「あなたみたいに…」と言えません。いろいろな経験があるから、その人はその人になる。その人独自の経験を重ねて、その人の考え方や生き方になるんですね。なので、その方に対して「尊敬、憧れ、大好き」という気持ちいっぱいで接しています。

 人は自分の思いや日々の生活を第一に暮らしています。それが自分の生きざまになり、結果的にそれを年下世代がどう感じるか。そう思うと、お説教なんて全然いらなくて、必要なのはコミュニケーション。誰でも良い人生を紡ぎたくて、そのために生きてるんですから。年下世代が憧れるのは、全く違う人生でもその人のその中にある強さやしなやかさが自分の人生にあれば、と思える生き方をしている人なんやと思います。私はどうだろう…。

 ◇谷口 キヨコ(たにぐち・きよこ)兵庫県出身。タレント、DJ。リスナーに元気を届けることをメインに、ごきげんに毎日を過ごすことが目標。多くの番組を抱えながら大学院で学び法学(国際法)と文学(哲学)修士。18年4月から京都産業大学現代社会学部の客員教授も務める。

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